球児の肘痛、早期発見へ 山形大、集団検診スタート

2021/12/5 12:34
超音波診断により、子どもたちの肘の状態を確認した=山形市

 山形大医学部(上野義之学部長)の整形外科学講座は4日、山形市のきらやかスタジアムで県内の小中高校生を対象に、投球動作を繰り返すことで起こる障害「野球肘」の早期発見に向けた集団検診をスタートさせた。2日間にわたる取り組みで、触診や超音波診断を行い状態に応じて受診を促した。

 同講座では2001年から、超音波を用いた野球肘の検診を実施。地道な地域貢献活動が高く評価され、公益財団法人「運動器の健康・日本協会」の21年度の顕彰事業で日本賞(最優秀)に次ぐ優秀賞を獲得している。

 県野球連盟など関係者が加盟する県野球活性化推進会議が協力し、山形市内を中心に小中高校生約400人が受診する。整形外科医が治療歴や治療状況を聞き取りながら超音波診断を行い、「再受診による評価を受けてから来季のプレーを検討してほしい」「肘が痛む場合はこめまに受診して」などと助言した。

 野球肘は繰り返しの投球動作に起因し、痛みが伴うためパフォーマンスが低下したり、悪化すれば投球が難しくなったりする。治療は一般的に手術を伴わない保存療法が中心となる。

 治療歴があるという中学生は「長く野球を続けるため、こうした機会はとてもありがたい」と感謝の言葉を口にした。山形大の宇野智洋医師は「成長期にある子どもたちのメンテナンスは非常に重要。元気に野球を楽しんでもらうため、心のケアを含めてサポートしていきたい」と語った。

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