県内新規感染者、9月以来の2桁 新型コロナ・県、保育施設に対策要請

2021/12/3 07:51

 県内では新型コロナウイルスの1日当たりの新規感染者数が2日、9月25日以来となる2桁台の計15人に上った。クラスター(感染者集団)が発生した天童市の認可保育所「小百合保育園」関連で急拡大し、同居家族への2次感染も見られる。県はマスク着用が難しく、ワクチン接種ができない乳幼児が利用する保育施設では集団感染が起こりやすいとし、換気の徹底など感染防止対策を求めている。

 同園関係では先月27日に女性職員の感染公表後、園児や職員などで次々と陽性が明らかになり、県は同30日にクラスターが発生したとの認識を示した。同園は園児と職員の計142人だが、2日現在で園児19人、職員3人の計22人の感染が判明。無症状者が多くいるため、徐々に拡大していった可能性が高い。県は全員を検査対象とし、その後も症状が出た場合に随時調べる方針。

 県内では、これまでも複数の保育施設で集団発生を確認している。施設では、だっこやおむつ替えなどで「密」を避けるのは難しく、低年齢の幼児はマスクを着けてもすぐに外してしまう。さらに、クリスマス会など屋内行事が増える時期にあり、合唱や合奏などで園児同士の交流も盛んになるという。

 県は1日付で市町村を通じて、保育施設に感染拡大防止策の徹底を通知した。乳幼児がワクチン接種していないことを念頭に、食事や昼寝の際に園児同士の距離を十分確保することや、複数のクラスが合同で行うイベントでの対策徹底を求めている。

 阿彦忠之県医療統括監は「家庭内への感染も思ったより広がっておらず、市中感染の可能性は低い」としつつ、「全国的に感染状況は小康状態にあるが、特に保育施設はマスク着用が難しい特性から感染対策を徹底してほしい。寒い時期だが、30分に1回は換気することが望ましい」と指摘した。

天童市、2施設を臨時休館

 天童市の認可保育所「小百合保育園」でのクラスター発生を受け、同市は2日、子育て未来館げんキッズとわらべ館を臨時休館とした。当面の間、利用を控えてもらう措置を取る。

 同園を含めた全ての保育園、幼稚園に現状を伝え、予防対策の確認など注意喚起の通知を出した。事務レベルでの対策も話し合うことにしている。

 また1日から始まった忘年会の費用支援に関しては、施設や参加者への注意喚起を行うほか、近日中の感染状況を注視しながら対応を検討することにしている。

 一方、同園は先月29日から休園を続けており、「消毒など感染症対策に努めてきたが、園児、家族、市民の皆さまにご迷惑を掛けてしまった。今後、さらに感染予防に努めていく」としている。

国交省東北整備局・気仙沼出張所勤務、東根の男性が感染

 国土交通省東北地方整備局は2日、仙台河川国道事務所気仙沼国道維持出張所に勤務し、東根市に自宅がある男性職員1人が新型コロナウイルスに感染したと発表した。

 同整備局によると、男性は普段、気仙沼市で暮らしており、先月29日まで勤務していた。その後、東根市の自宅に戻り、1日に感染が判明した。外部と接触する業務ではなく、職場に濃厚接触者はいないという。

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