花菱縫製白鷹工場、閉鎖へ コロナ禍でスーツ受注減

2021/12/2 11:41
来年1月20日限りで閉鎖されることになった花菱縫製白鷹工場=白鷹町鮎貝(画像を一部加工しています)

 オーダースーツ製造販売の花菱縫製(さいたま市、野中雅彦社長)の白鷹工場(白鷹町鮎貝、堀内祐一工場長)が来年1月20日限りで閉鎖することが1日分かった。同社は新型コロナウイルス禍による受注減を受け、国内の自社製造拠点を全て閉め、外注生産に切り替える。白鷹工場の従業員43人は退職となり、同社は関係機関の協力を得ながら再就職支援を進める。

従業員43人退職、再就職支援

 同社によると、白鷹工場は1976(昭和51)年9月に操業を開始し、スーツの紳士用パンツ、ベストなどを製造してきた。最盛期には186人が従事した。

 新型コロナ感染が拡大した昨年以降、外出自粛や商談会のリモート化などに伴いスーツの着用機会が減り、受注量が落ち込んだという。同社は白鷹工場、さいたま市の岩槻工場、宮城県白石市の白石工場の3カ所を同時期に閉鎖し、今後の生産は国内の他の縫製会社に外注する。

 同社は既に白鷹工場の従業員に閉鎖の方針を伝えており、今月20日に再就職や失業保険などに関する説明会を開く。45年前の操業開始から関わってきた堀内工場長は山形新聞の取材に「最後は残念な形だが、多くの関係者に支えられて良い環境で、ものづくりができたことに感謝したい」と話した。

 一方、地元の白鷹町では同社のスーツ仕立券をふるさと納税返礼品として扱い、最も人気が高いという。地元に生産拠点がなくなることに伴い今後、返礼品から外れる見込み。山形市の販売店「HANABISHI山形店」は営業を続ける。

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