県内いじめ認知、最多7013件 4~7月・コロナ禍ストレス、児童顕著

2021/12/1 12:44
いじめの認知件数などが報告された審議会=県庁

 県教育委員会は30日、2021年4~7月の公立小中高校、特別支援学校のいじめに関する定期調査の結果を公表した。認知件数は7013件で、現在の調査方式となった14年度以降で過去最多となった。小学校低学年で新型コロナウイルス禍のストレスが対人関係に現れたことなどが増加要因として挙げられた。

 同日県庁で開かれた県いじめ問題審議会(会長・奥山優佳東北文教大短期大学部教授)で報告された。20年は臨時休校があったため19年同期比と比較すると、21年の認知件数は小学校のみが増加した。小学校は5828件(789件増)、中学校は1017件(209件減)、高校は134件(77件減)、特別支援学校は34件(11件減)だった。

 いじめの内容は「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句、嫌なことを言われる」が59.2%で最も多かった。発見のきっかけは「アンケートなど学校の取り組み」が75.3%で最多となった。本県では、いじめ発見アンケートと面談をセットで実施し、早期発見につながっているという。

 審議委員はインターネット上のいじめやトラブルを懸念し、「相手の顔が見えず、エスカレートしやすい」「家庭でストレスを抱えてSNS(会員制交流サイト)などに対人関係を求め、傷ついている。死にたいと訴える子どもが増えている」などと指摘した。

酒田の中学生自殺、説明なく委員苦言

 審議委員からは酒田市内の中学校で女子生徒が自殺した問題についての意見も出た。会議の冒頭、県教委からの説明がなかったことに複数の委員が苦言を呈した。「一番最初に触れる問題ではなかったか」「これだけの対策が練られているのになぜ機能しなかったのか。その対策を検討すべきではないか」「事案発生後の学校や教育委員会の対応について検証をお願いしたい」などの声が上がった。

 菅間裕晃県教育長は「現在分かっていることを話すと酒田市や学校の報告を繰り返すことになり、それ以上の材料を持っていないので、このようになってしまった」と釈明。その上で「今後しっかりと対応し、調査報告を見極めたい。何よりも亡くなられたお子さんのご冥福を祈り、お悔やみを申し上げたい」と述べた。

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