耳の内視鏡手術「有効」 山形大で欠畑教授らセミナー

2021/11/29 11:43
耳の模型を使って内視鏡下耳科手術の手法を解説する欠畑誠治教授(手前中央)=山形市・山形大医学部

 国内外の医師が内視鏡を使った耳の手術について理解を深めるセミナーが28日、山形市の山形大医学部で2日間の日程で始まった。内視鏡下耳科手術の第一人者で、日本耳科学会理事長の欠畑誠治同学部教授(耳鼻咽喉・頭頸部外科学講座)らが実践などを通じて手術の有効性を伝えるとともに、スキルアップを図る。

 第10回の節目を迎えた今回は、オンラインを含め約60人が参加した。初日は欠畑教授が、「山形大モデル」として全国で使用されている耳の模型を用いて手術を実演。スクリーンで内部の様子を映しながら、手術を行う上での注意点などを解説した。引き続き、参加者は各ブースに分かれて手術を模擬体験し、器具の使い方を学んだ。

 内視鏡下耳科手術は耳の穴から内視鏡を挿入し、モニターで確認しながら患部を除去する。耳の裏側を切開して患部を顕微鏡でのぞく従来の手法に比べ、患者への負担が小さく、精密な手術が可能という。欠畑教授が世界に先駆けて技術を確立し、セミナーなどを通じて普及を図っている。

 当初、内視鏡下耳科手術は一般的ではなかったが、実績を重ねる中で急速に拡大している。欠畑教授は「あっという間の10年だった。常識ではなかったものが常識になり、世界に広がっている」と話した。

 来年12月には、欠畑教授が会長を務める第4回内視鏡耳科手術国際会議が本県などで開かれる予定。

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