華やか~輝き色あせず 山形の呉服店、ワダエミさんデザインの着物展示

2021/11/28 11:52
ワダエミさんが米アカデミー賞衣装デザイン賞を獲得した黒沢明監督の映画「乱」のためデザインし、製作されたという訪問着=山形市・庭多泉

 今月13日に84歳で亡くなった世界的衣装デザイナーのワダエミさんが黒沢明監督の映画「乱」の撮影のためにデザインし、製作されたとされる着物3点が、所有する「とみひろ」(山形市、冨田浩志社長)運営の呉服店「庭多泉(にわたずみ)」(同市)で展示されている。活躍と功績をしのぶため、着物は当面展示する。

 ワダさんは「乱」で綿密な時代考証に独自のアレンジを加えた着物をデザインし、1986年米アカデミー賞衣装デザイン賞を受けている。

 3点とも訪問着で、高級絹織物「ちりめん」などを使用。金茶と黒に染めた上に金で海を描いた一着は、勢いよく押し寄せる波が無数にデザインされ、前面は見栄えが良いように濃く色が重なる。どれも40年ほど前に製作されたが、古さは感じず保存状態は良い。伊藤典子店長は「華やかなデザインを見ると、主役級のために製作されたのだろうか。多くの人に気軽に見に来てほしい」と話した。

 製作を担った京都の着物メーカーの社長がかつて、とみひろ相談役を務めた縁で譲り受けた。同店の販売会に合わせ展示している。

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