「カクレトミヨ」、昨年度と同じ推定1215匹 東根・大富で個体数調査

2021/11/27 11:20
「カクレトミヨ」と命名後に初めて行われた個体数推定調査=東根市

 東根市大富地区の小見川などに生息する希少淡水魚で、このほど新種「カクレトミヨ」として命名された「イバラトミヨ特殊型」の2021年度個体数推定調査が25、26の両日、現地で行われた。捕獲数に基づいて算出された推定個体数は昨年度と同じ1215匹となり、一定数の生息を確認した。

 イバラトミヨ特殊型は環境省のレッドリストで「絶滅危惧IA類」に分類される。調査は市や県、地元住民団体などでつくる市「イバラトミヨ生息地」保存連絡協議会(会長・元木正史市教育長)が「カクレトミヨ」新種命名後では初めて行った。

 約400メートルの県天然記念物指定区に計200個のわなを設置し、昨年度と同じ48匹を捕獲した。同所では2013年度から2年続けて1匹しか捕獲できず、推定数を算出できない事態に陥っていたが、住民が流域の草刈りを行うなどして生育環境の安定化に取り組み、近年は回復傾向にあった。18年度は59匹(推定個体数1558匹)、19年度は95匹(同2683匹)。

捕獲されたイバラトミヨ(カクレトミヨ)

 同協議会副会長で清流の里おおとみ保全推進協議会の斎藤幹雄会長は「今年は水量が多いためか上流部での捕獲量が少なかったが、中下流域以降での捕獲が多かった。イバラトミヨが隠れやすい水草の環境なども今後考えながら対応したい」と話した。

 事務局の市生涯学習課は「流域の草刈りや藻刈りなどこれまでの活動が奏功している。今後も地区と一体となって保全活動につなげたい」としている。

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