酒田・女子中学生自殺問題(2) 7カ月後の説明会

2021/11/26 11:21

 女子生徒が自殺した中学校に多くの保護者が集まった。死亡から7カ月を経た9月17日、学校は初めて説明会を開き、校舎からの転落が自殺だったことを明らかにした。女子生徒が亡くなったことは2月の発生当時、報道で取り上げられただけだった。出席した一部の保護者からは学校の対応に憤りの声も上がった。

 関係者によると、学校側は女子生徒の死亡の経緯や生前の学校での様子に加え、靴箱に中傷する内容が書かれた紙が3、4回程度入れられたと女子生徒が相談していたことも説明した。その上で再調査を行うことが示された。この時点で既にインターネット上やSNSで女子生徒の自殺に関し、さまざまな話が拡散しており、会場からは学校の対応の遅さなどに声を荒らげる場面もあったという。

 学校による定期的ないじめ調査で、女子生徒の保護者は昨年11月、紙を入れられた行為とは別のケースについて、いじめが疑われる状況があると回答していた。しかし、学校は死亡後の調査で関係資料をまとめる際、11月に保護者が寄せた回答ではなく、いじめに関し「ない」と答えた6月のアンケート用紙をもとに報告書を作成し、県教育委員会に提出していた。

 市教委は、このアンケートの取り違えについて、「作業上の単純なミスだった」としている。アンケートの回答用紙が無記名で、いつ実施したものかも明記されていない様式だったことも、取り違いに影響していたと説明する。

 一方、女子生徒は嫌がらせの紙を入れられたことについて、昨年11月に担任に相談していた。学校は、相談の時点では嫌がらせが止まっていると女子生徒が話し、再度、同様の行為があったら相談するとも言ったため、経過観察の対応を取っていた。このケースに関し、当時、保護者には報告していなかった。

 相談があったことは亡くなった後に、遺族へ説明された。遺族は「もう一度、いじめ(嫌がらせ)を受けるのを待つような対応ではないのか。保護者に報告すべきだったし、この時点で積極的な対応をしていれば、最悪の事態は防げたかもしれない」と語る。

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