真白いまち“尾花沢”に描く夢 会田さん一家移住、スノボ愛のショップあす26日開店

2021/11/25 11:50
花笠高原スキー場近くに移住した会田喜文さん(左)と家族。ビーニーを販売するショップを26日にオープンさせる=尾花沢市・LADE

 カナダから栃木、飯豊町、そして県内屈指の豪雪地・尾花沢市へ―。ニットキャップ「ビーニー」をオーダーメード販売する会田喜文さん(46)が一家で市内の花笠高原スキー場近くに移住、使われていなかった市有施設を改装し26日にショップを開く。移住の決め手となったのは厄介者として敬遠されがちな雪。スノーボードをこよなく愛する会田さんにとって大雪のまちは求め続けた場所だった。

 会田さんは埼玉県出身。法政大卒業後、大手総合住宅メーカーに就職。主に支店のある南陽市で働き、休日にはスノボに没頭した。趣味が高じ「一生スノボと関われる人生を」と会社を辞め、2001年にカナダに移住。北米最大級のスキーリゾート・ウィスラーのレストランでウエーター見習いで生計を立てた。その傍ら、使い手の視点を生かしたビーニー作りを始め、かぶり心地や耐久性、転んでも外れない使い良さから評判に。翌年にはオリジナルブランドを設立し、「零度」にちなみ「LADE(レイド)」と名付けた。

 その後帰国し栃木県内でショップを開いたが、11年の東日本大震災を機に妻舞衣さん(40)の親戚を頼り飯豊町へ。空き家を作業場に改装しビーニー販売も軌道に乗せたが、「雪が多く子どもたちが家から歩いて行けるゲレンデ」への憧れが募り、尾花沢にたどり着いた。

 冬場は水分を多く含んだ季節風が日本海側から最上川水系を通って流れ込み、奥羽山脈にぶつかって尾花沢に大雪を降らせる。平場近くにあるゲレンデは標高約400~600メートルだが、積雪は多い時で2メートルを超え「国内外の名のあるスキー場と比べても雪質は遜色ない」(会田さん)という。

 市の全面協力を得て元焼き肉店だった市有施設2階を店舗兼工房に改装、ゲレンデそばにある市有のログハウスを借り当面暮らせるようになった。舞衣さんも夫の決断を快く受け入れ今年8月に移住した。

 地域の人柄や景観もお気に入りで「ここにしかないものがある。独自の色や匂いを残し大きなリゾートにない魅力をじっくり磨き上げたい」と会田さん。咲雪(さゆき)さん(13)樹彩(きあや)さん(11)六花(りっか)さん(9)絢葉(あやは)ちゃん(6)の4姉妹は「飯豊の友達と離れるのは寂しかったけど、これからはどっちも友達」と笑った。

 LADEは26~28日の各日正午からプレオープンし、12月11日のスキー場開きに合わせ本格稼働する。水・木曜定休。スノーボードや雪板なども販売する。問い合わせは会田さん0237(53)9800。

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