酒田消防、新体制で業務開始へ 港湾関係含め消防力向上図る

2021/11/24 16:03
本部と本署が入る酒田地区広域行政組合消防本部の新庁舎=酒田市

 酒田地区広域行政組合消防本部(日下部進消防長)は、酒田市内の本署と分署の一部を統合・移転させ、25日、新体制での業務を開始する。分署の老朽化に伴う組織再編を機に、本署を同市大町の国道7号・47号近くに配置し、迅速な消防活動につなげる。分署の車両と人員も配置替えし、港湾関係を含めた消防力の向上を図る。

 船場町1丁目にあった本署(勤務員41人)は、東分署(12人)を統合した形で新庁舎に移り、計53人が2交代制で勤務する。ポンプ車と救急車各2台を置くほか、管内唯一の救助工作車やはしご車など計26台が入り、車庫の拡大によって待機する消防車両数が増加。さらに新庁舎は高速道路や幹線道路にアクセスしやすく、発生が多い国道や郊外の農道での重大交通事故や、山岳遭難への初動対応がより迅速となった。

 分署について、酒田警察署近くにあった東分署は本署への統合により閉鎖。西分署(20人)は旧本署庁舎に移転し、名称を「みなと分署」と改めた。救急車とポンプ車だけでなく、大型化学車など港湾関係の事案の際に出動する車両3台を備える。閉鎖する西分署の役割をみなと分署が請け負い、酒田港における消防活動の中枢を担う。

 市中心部で唯一移転がなかった東北公益文科大南側の南分署(12人)は、タンク車と救急車が各1台。化学車1台が本署へと移った。各分署とも2交代制を継続する。

 平田総合支所内にあった本部も新庁舎へと引っ越した。24時間体制の通信指令課、日勤の総務警防課と予防課、救急課が入り、体制は変わらない。八幡、松山、平田の3分署を含め、市内の各分署に1台ずつ配備していた広報車を新庁舎に集結させ、重大な災害や交通事故、広報活動など、本部員の活動全般で使用する。

 また、救急救命士らが常駐し、実務研修の拠点となる日本海総合病院内の酒田救急ワークステーションは、管内全域をカバー。八幡、松山、平田(以上酒田市)、余目、立川(以上庄内町)、遊佐(遊佐町)の各分署は、これまで通り救急車とポンプ車がそれぞれ1台の配置となる。

 25日の新庁舎開庁式に先立ち、24日朝に消防車両の移動を行った。新本部・本署に救助工作車や救急車などが続々と到着。職員は物資の運搬に追われていた。

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