ぬくもりあふれる冬の物語 かめおかあきこさん(米沢)、12作目絵本「とうみんホテル」

2021/11/24 10:53
新作の絵本や創作への思いを語るかめおかあきこさん=山形市

 米沢市の絵本作家かめおかあきこ(本名・亀岡亜希子)さん(50)が、「とうみんホテル グッスリドーゾ」(岩崎書店)を出版した。冬眠を題材にぬくもりあふれるタッチで表現しており、同市で原画展を開催している。

 かめおかさんは高校生の頃、かわいくて面白いだけでなく、世界の情勢を反映するなどいろいろなことを教えてくれる絵本の魅力を再発見。絵本作家を目指し、仙台市の東北生活文化大生活美術学科で学んだ。その後、ちひろ美術館(東京)でアルバイトをしながら何度も出版社に作品を持ち込み、2000年にオコジョのタッチィと人間の交流を描いた「ねんにいちどのおきゃくさま」でデビューした。13年に地元に戻り、創作を続けている。

 12作目となる今作は動物たちの冬眠を巡る物語。秋にウサギがオープンするホテルには、クマやヤマネ、アナグマなどが続々と集まってくる。それぞれ部屋に入り、春になるまで眠りにつく。冬眠する順番やクマが冬眠中に出産することなど、生態を調べて得たエピソードも盛り込み、優しい色合いで仕上げている。

動物たちの冬眠を巡る物語を描いた「とうみんホテル グッスリドーゾ」

 「冬眠はヤマネなら体温が低くなりすぎて死んでしまうこともあり、動物にとって命がけだと知った。安心して冬を過ごせる場所があったらいいと考えた」とかめおかさん。デビュー時から一貫して登場人物が寄り添い、支え合う姿を描いており、「人は一人では生きていけない。絵本を通し、誰しも誰かの必要な存在であることを伝えていきたい」と語る。

米沢、高畠で原画展

 展示会は米沢市のうふcafe(カフェ)で29日まで。今作の原画12点を紹介し、絵本やオリジナルポストカードの販売も行う。12月から高畠町の書店「ブックユニオンたかはた」でも開催する。

 絵本は1540円。全国の主な書店で取り扱っている。問い合わせは岩崎書店03(3812)9131。

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