国道47号、重大事故止まらず 降雪期前、新庄署が警戒強める

2021/11/23 10:34
21日に発生した死亡事故の現場点検を行う県警や国土交通省、交通安全関係団体の関係者ら=最上町志茂

 最上、庄内両地域を結ぶ国道47号で重大事故の発生が止まらない。今年起きた人身事故の3割超が死亡または重傷の重大事故となっており、21日も最上町で乗用車が民家の塀に衝突、助手席の女性が亡くなった。道路を管理する国土交通省や県警は対策を講じてきたが歯止めがかからず、危険が増す降雪期を前に新庄署は警戒を強めている。

 県警交通企画課によると、県内の国道47号で今年1月から10月末までに起きた人身事故は32件。うち死亡3件、重傷8件と重大事故が計34.4%を占めた。重大化しやすい正面衝突事故の発生率も過去5年間で14.7%に上る。国道13号はそれぞれ7.5%、1.9%にとどまり、国道47号が共に大きく上回る。

 死亡事故は2月に酒田市で、4月には庄内町で発生し、同月29日には戸沢村で女性2人が亡くなった。また10月26日には重傷者は出なかったものの、最上町で自衛隊の大型トラックと児童4人を乗せたスクールバスの正面衝突事故も発生した。いずれも当事者が反対車線にはみ出していた。国交省新庄国道維持出張所は47号の特徴として、車道外側の幅が50~75センチと狭く、川沿いの地形に合わせて造られたため細かいカーブが多い点などを挙げる。

10月に設置されたセンターポール=戸沢村

 事故防止策として同出張所は7月、戸沢村の現場付近に減速を促す白線を塗った。10月には、5年間で4件の重傷事故が起きている同村の古口跨線橋から板敷トンネルまでの約1キロ区間に、センターポールを計20本設置した。後藤健出張所長は「道路中央部分を明確にし、ドライバーに視覚から威圧感を与えて減速を促すことが目的」と話す。

 22日は最上町で前日の死亡事故を受けた現場点検を行い、関係者が対応策を協議した。宮城県の運転者による事故だったため「宮城県の自治体や警察と合同で広報活動を展開してはどうか」との声や、「幅員を狭く見せるドットラインが薄くなっており、引き直しが必要」との意見が出た。

 同署は速度違反などの取り締まりと、パトカーによる巡回を昨年よりも増やし警戒を強めてきた。スリップ事故の危険が増す冬を前に、山口潤交通課長は「路面に合わせた速度で運転することが重要。そのために時間に余裕を持った行動を心掛けてほしい」と訴えている。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]