LGBTカップル、2人らしい指輪を 山形のジュエリー店、プロポーズ用販売

2021/11/22 09:30
アトリエジェムカフェは、LGBT向けのプロポーズリング販売サービスを始める=山形市嶋北1丁目

 山形市のジュエリー店が22日、LGBTなど性的少数者のカップル向けにプロポーズリング販売サービスを始める。人生を共に歩む決意をした節目に、2人らしい指輪を持ってもらおうと発案した。プライバシー保護のため、打ち合わせや納品の時は閉店後の店を貸し切りにできるほか、自宅などへの出張、オンライン対応も可能になっている。

 サービスを始めるのは、同市嶋北1丁目のアトリエジェムカフェ。オーダーメードジュエリーのデザインと製作を手掛ける。サービス発案のきっかけは、同店店員の佐藤宏太さん(33)がLGBTの人と話し、「プロポーズや入籍などカップルとして節目の機会がなく、流れのまま関係が続く」との悩みを聞いたことだ。

 プロポーズはこれまで男女のカップルが想定され、プロポーズリングは男性から女性に贈られる物とされてきた。だが今は性別を問わずパートナーになり、同性同士の結婚式もある。同性カップルは入籍代わりに共同名義で住宅を購入したり、生命保険を掛け合ったりするケースがあるという。そこでプロポーズの節目をつくれるように、LGBT向けサービスを考えた。

 プロポーズリングは銀製で1万2100円から(ダイヤモンド代別)。正式な婚約の証しとなる婚約指輪はプロポーズ成功後に仕立て、サイズや好みのデザインを反映する。プロポーズリングは記念品に加工できるほか、指輪に抵抗のある人はネックレスを選べる。

 購入者には独自の「パートナーシップ証明書」も発行する。同証明書は同性カップルなどの関係証明のため交付されるが、発行自治体は少数。同店は所持者が企業や店から夫婦・家族向けサービスを受けられるよう協賛企業を募集中で、既に快諾を得た企業もある。

 佐藤さんは「ジュエリー店は敷居が高いと思うかもしれないが、サービスの存在を知ればLGBTの人も気軽に足を運びやすくなる」とし、「このサービスにより、生涯のパートナーとして歩むカップルを支えたい」と話す。問い合わせは同店023(682)8330。

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