一流の味、故郷で伝える 日本料理の第一線で活躍・大江さん、磨いた腕で南陽に懐石料理店

2021/11/18 10:55
懐石料理「竜湖畔 壹傳」のオープンに向けて準備を進める大江憲一郎さん=南陽市赤湯

 東京都新宿区のホテル・パークハイアット東京の料理長として、国内外のVIPや皇室関係者に提供する料理も手掛けた南陽市出身の大江憲一郎さん(61)が18日、同市赤湯に完全予約制の懐石料理店「竜湖畔 壹傳(いちでん)」をオープンさせる。日本料理の第一線で活躍してきた実績を引っさげ、愛する故郷で客に一流の味とおもてなしを届ける。

 大江さんは日大山形高を卒業後、20歳から都内で複数の日本料理店に在籍しながら腕を磨き、1990年に東京銀座の「古窯」で料理長を務めた。93年には雅子さまの皇太子妃内定を祝う料理を小和田邸で振る舞い、94年からは同ホテルの日本料理「梢」料理長として腕を振るってきた。

 国内外に顧客を持ち、安倍晋三元首相や石原慎太郎元都知事、小池百合子都知事らは常連。海外では元米カリフォルニア州知事のアーノルド・シュワルツェネッガー氏や、映画「007」で知られるピアース・ブロスナン氏らにも料理を振る舞った。テレビ番組への出演も多く、米ニューヨークタイムズ紙には日本料理に関する寄稿文が掲載された。平昌五輪のVIPラウンジで料理を担当するなど各国の食に関するイベントにも数多く招待され、日本料理の普及に尽力してきた。

 今回の「壹傳」開業は、6年前に他界した母との約束でもあった。地元の白竜湖のほとりを意味する「竜湖畔」を冠した店名「壹傳(一伝)」には憲「一」郎さんの、料理やおもてなしに対する思いを「伝」えたい、との願いを込めた。

 魚や野菜などの食材は全国から取り寄せるが、県内産も活用する。夜の部(午後5~10時)は懐石(1万3千円、1万7千円)と、米沢牛しゃぶしゃぶ(1万4500円)の他、お試し(8800円)もある。昼(午前11時~午後2時半)は6600円と8800円の2コースがある。

 「常に心地よいおもてなしの場を創出することが使命。山形では味わえない、東京や京都などの本場の味を届けたい」と大江さん。赤湯温泉街の南側、国道399号沿いに構えた店の敷地内には、父親経営のドライブインが移転する形でラーメン店「吾助」も12日にオープンし、にぎわいを見せている。

 日本政策金融公庫(日本公庫)と山形銀行が協調融資を行った。予約は電話0238(20)6035かホームページから。

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