鈴木陣営の米沢市議を逮捕 衆院選で買収約束疑い

2021/11/17 22:10
遠藤正人容疑者

 先の第49回衆院選で選挙運動の見返りに報酬を約束したなどとして、県警捜査2課と米沢署は17日、公選法違反(買収約束、事前運動、法定外文書頒布)の疑いで、県2区で当選した自民党の鈴木憲和氏陣営の選対米沢ブロック事務局長で米沢市議の遠藤正人容疑者(58)=米沢市南原横堀町=を逮捕した。県警は認否を明らかにしていない。県内の衆院選小選挙区で逮捕者が出るのは2003年以来。

 逮捕容疑は公示前の10月14日ごろ、米沢市で、運動員1人に鈴木氏の選挙運動をする報酬として時給千円を支払う約束をした疑い。さらに同月21~30日ごろ、法定外文書などを認められていない方法で配った疑い。

 関係者によると運動員は男性で、県警はこの男性も公選法違反(同)容疑で書類送検する方針。

 公選法は、事前に選挙管理委員会に届け出のあった事務員、車上運動員らを除き、報酬を禁じている。県警捜査2課と関係者によると、遠藤容疑者と男性は知人関係で、容疑者の選挙を手伝っていたという。

 遠藤容疑者は山形大大学院理工学研究科を修了。11年に市職員を退職し、市議に初当選した。1期目途中の15年に県議選に出馬し、落選。19年4月の統一地方選で市議に再選していた。現在、総務文教常任委員会の委員長を務めている。

 県警は買収約束などの情報を得て、10月31日の投開票後から本格的に遠藤容疑者らの調べを開始。この日は午後6時すぎから遠藤容疑者の自宅を家宅捜索した。

 鈴木氏陣営は17年の前回選挙でも、公選法で認められていない文書をメール便で送ったとして男性秘書が書類送検された。公選法は選挙運動の総括主宰者などが罰金以上、親族や秘書、組織的選挙運動管理者が禁錮以上の刑が確定すると、候補者の当選が無効になる。選対米沢ブロック事務局長の逮捕に、鈴木氏は「このようなことはあり得ないと信じている」と語った。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]