初の県産ウイスキー、来年2月発売 遊佐蒸溜所、世界に誇れる自信作

2021/11/10 11:42
来年2月に発売予定となったウイスキーを製造した蒸留装置「ポットスチル」=遊佐町・金龍「遊佐蒸溜所」

 金龍(酒田市、佐々木雅晴社長)が県内初のクラフトウイスキー蒸留所として、遊佐町に整備した「遊佐蒸溜所」で製造したシングルモルトウイスキーが来年2月に発売できる見通しとなった。現在、最終の熟成や調整を行っており、佐々木社長は「3年間寝かせ、最高の出来栄え。世界が憧れるウイスキーに仕上がった」と話している。

 同社は「爽(さわやか)金龍」や「new爽」など甲類焼酎の製造、販売を手掛けている。供給先は県内が95%で、人口減による消費減少を考え、県外にも販路を広げる新規事業としてクラフトウイスキーの製造に進出した。ウイスキー造りには風味の決め手になり、蒸留時の冷却にも使う豊富な水が必要。鳥海山からの良質な湧き水で水道水を供給している遊佐町に蒸留所を設け、2018年11月から製造を開始した。

 本場英国スコットランドのフォーサイス社に蒸留装置の「ポットスチル」を特注。本場から製法を学び、原料の大麦麦芽も輸入して製造に取り組んでいる。水は水道水だが「カルシウム、マグネシウムの含有が少ない良質な軟水で、酵母が緩やかに発酵を進める。柔らかい口当たりと、豊かな香りを生み出してくれる」と佐々木社長。

来年2月に発売予定となったウイスキーの出来栄えを確認する佐々木雅晴社長

 遊佐蒸溜所を意味する「THE YUZA DISTILLERY(ザ・ユザ・ディスティラリー)」と命名されたウイスキーは同年11月から19年1月までの3カ月間に製造し、オーク樽150本に詰めて熟成させた原酒から40本を厳選。700ミリリットル入りのボトル約8500本の出荷を予定している。アルコール度数は60度程度となる見通しで、価格は1万6500円。同社の商品を扱う酒販店などで順次販売する。

 お薦めの飲み方は、氷を入れずにウイスキーと同量の水を注ぐトワイスアップや、トワイスアップに氷を加えたハーフロック。佐々木社長は「原酒の香り、味を楽しめるよう高めのアルコール度数。水と半々に割ると一番、魅力を感じてもらえる」と胸を張る。県内外の他、欧州や東南アジアにも出荷予定で「遊佐・庄内から世界を魅了したい」と意気込んでいる。

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