旧社屋をブックカフェとして再生 上山の事業所チーム「地域活性化へ」

2021/10/29 10:02
「ブックカフェは人が集まることで色づくイメージ。徐々に出来上がっていけばいい」と話す高橋龍社長

 上山市の印刷業「共栄産業」のプロジェクトチーム(PT)が、同市旭町3丁目の同社旧社屋をブックカフェとして再生する取り組みを進めている。年内のオープンを目指し、今月30、31日には敷地内でプレイベントとなるマルシェを開く予定。リーダーで社長の高橋龍(りょう)さん(32)=千葉県市川市=は「この場所が上山の再活性化に向けた起爆剤になるようにしたい」と話している。

 高橋さんは普段、首都圏でITを中心としたコンサルタント業を営んでいる。「新たなサービスを提供する仕事がしたい」と考えていた昨年末、親戚で同社の斎野政智会長(45)=当時社長=から事業継承を持ち掛けられた。父親の実家があり、「四季を感じられる上山が以前から大好きだった」という高橋さん。今年4月に社長に就き、印刷業に加えて空き家のリノベーション事業を手掛けることにした。

 旧社屋を活用したブックカフェ整備は、リノベ事業の第1弾。自身と関心を持った首都圏の友人、カフェ運営の経験がある市内女性の計6人でPTを立ち上げ、6月から活動をスタートさせた。東北芸術工科大生の有志も協力。チーム名は同社創業者の故中村鶴雄さんの名前にちなんで「つるを。」とした。

ブックカフェへの再生が進む共栄産業の旧社屋=上山市旭町3丁目

 ブックカフェはPTのメンバーが運営する。コーヒーやカレーの提供に加え、古本や古着も販売する予定。芸工大生の作品を飾るギャラリーも併設する。高橋さんは今回のリノベ事業をモデルケースとし、将来的には市内外に同様のリノベ物件を整備することで、古本・古着を扱うネットワークの構築も想定している。「首都圏でネットショッピングを展開しているPTのメンバーもいる。地方から首都圏に事業を発信するのも面白い」

 今月30、31日のマルシェには、コーヒーや古本のほか、パンやドーナツなど市内外から10店舗ほどが参加予定。2日間とも午前9時~午後4時。問い合わせは「つるを。」050(3559)0260。

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