県内3小選挙区の終盤情勢・詳報

2021/10/27 09:34

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 衆院選は最終盤に入り、県内3小選挙区に出馬した前新の7候補が31日の投開票を見据え、激しい攻防を繰り広げている。山形新聞社が23~26日に実施した世論調査と取材を総合し、各小選挙区の情勢を詳報する。(文中敬称略)

【1区】遠藤氏、全域で優位/原田氏、知名度不足響く

 組織力で勝る遠藤が選挙区全域でリードし、優位な状況を保っている。原田は非自民の結集を狙うが、知名度不足が響いている。

 9選を期す遠藤は選挙区内3市2町の後援会や企業・団体、農業関係者など支持層を手堅く固める。公明党との連動を強く意識し、さらなる支持拡大を狙う。

 自民党四役の一つ、選対委員長に就任。陣営内に安泰ムードが漂い上滑りが懸念されたが、23日に緊急選対会議を開き組織を引き締めた。県議、市町議も自身の後援会をフル回転させるなど活発化。3市2町の首長が積極的な支持を表明し、有権者の投票行動にも影響を与えているとみられる。本人不在だが、首長らが演説会で国政、県政の実績を強調しており、党の中枢に入った期待感も浸透に結び付いている。

 野党統一候補の原田は立憲民主をはじめ共産、国民民主、新社会各党の支援を受け、連合山形が運動を支える。遊説を重ね、支援労組の会合に出るなど徹底した草の根運動で支持拡大に努めるが、全域で知名度アップに苦慮している。

 野党共闘が実現したのは9月半ばと出遅れ感が否めず、各組織の動きにやや温度差がある。後援会組織の態勢強化が遅れたことも動きの鈍さにつながった。有権者の評価軸には自公政権の是非を問う側面もあり、山形市を中心に無党派層の取り込みに全力を挙げる。

 有権者数は30万4741人。

【2区】鈴木氏、リード守る/加藤氏、北村山で後れ

 実績と組織力を背景に鈴木がリードを守り、終盤に突入した。野党統一候補の加藤は知事吉村美栄子の応援を弾みに、非自民系共闘の結束を強化しながら懸命に追い上げている。

 鈴木は県議10人、100人を超える市町議、企業や地区ごとの後援会による厚い組織に加え、公明党との連携で安定した戦い。過去3回、激戦を繰り広げてきた元衆院議員近藤洋介の保守票を取り込みながらリードを保つ。

 地域別では過去3回の選挙で相手候補を上回れなかった大票田・米沢をはじめ、北村山、西村山、西置賜で優位に戦いを進める。拮抗(きっこう)していた地元南陽は、市長白岩孝夫や支援県議、市議の動きがかみ合ってきた。楽観ムードによる上滑りを警戒し、24日に緊急のブロック長会議を開催するなど、最終盤に向け支持固めを進めている。

 加藤は23日に米沢事務所訪問を受けた吉村との連携を前面に出す。西村山などは吉村の支援組織の動きが活発な地域がある。

 全域で非自民票の受け皿となっているが、差を縮めるには至っていない。地元南陽は善戦しており、国民民主党代表の玉木雄一郎が入る最終盤で弾みをつけたい考え。北村山は知名度不足が解消しきれず、後れをとっている。西置賜は参院議員舟山康江の地元小国町で健闘するが、ほかはリードを許す。

 有権者数は31万4641人。

【3区】加藤氏、浸透し優勢/阿部氏、追う展開に/梅木氏は伸び悩む

 加藤が組織力と知名度を生かして全域に浸透しリード、阿部が地元酒田・飽海を足掛かりに追う展開となっている。梅木は共産支持層をまとめきれず、苦戦している。

 加藤は岸田政権で国土交通政務官に就いたことを追い風に、地元鶴岡・田川で支持を広げている。今月10日に投開票が行われた鶴岡市長選では全面的に支援した候補が惜敗、危機感を訴えながら組織を引き締めてきた。市長選と同日程で行われた市議選から日が浅く、支援者に選挙疲れが見られることと楽観ムードによる投票率低下に危機感を強めている。

 前回まで支持拡大に苦しんだ酒田市でも善戦。公明党に加え、建設業界や有力企業の支援も受け、日程が重なる同市議選とも連動し、上積みを目指す。新庄・最上でも首長、保守系の県議、市町村議らの支援で優位に立っている。

 阿部は地元の酒田・飽海でやや優位に戦いを進めている。市議・県議時代の後援会や遊佐町長時田博機の支援を受け、自民支持層の一部を取り込み、酒田市議選の候補者とも連携を強め支持を固めている。鶴岡・田川、新庄・最上では、出遅れと組織の脆弱(ぜいじゃく)さが影響。連合山形や知事吉村美栄子の後援会、参院議員舟山康江の支援を受けているが、広がりに欠ける。一定程度、前職・政権批判の受け皿になっており、全域で浮動票の獲得を狙う。

 梅木は地元鶴岡市の支援者や酒田市議選の立候補者と連動し、両市を軸に支持を訴えるが伸び悩む。

 有権者数は28万8243人。

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