衆院選県内3小選挙区の終盤情勢 自民前職優位保つ/野党懸命に追う

2021/10/27 09:25

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 第49回衆院選は、31日の投開票まで残り4日となった。県内3小選挙区に出馬している前新の7候補は追い込みに入り、攻防は激しさを増している。山形新聞社が23~26日に実施した世論調査と取材を通じ、各小選挙区の終盤情勢を探った。県内3小選挙区は、いずれも自民前職が組織力を背景に優位を保ち、野党勢の新人が懸命に追っている。(文中敬称略)

 県1区は、自民前職の遠藤利明が安定感を見せ、立憲民主新人の原田和広を引き離している。

 遠藤は選挙区内に築いた後援組織を足場に、堅調な戦い。全国を総括する党選対委員長のために地元を離れがちだが、要所で運動を引き締めている。各年代で幅広く支持を集め、自民、公明支持層の9割ほどを取り込み、無党派層でも原田を上回る。

 原田は政権批判を強めるが、浮上のきっかけをつかめずにいる。野党統一候補として共産支持層を固めるものの、立民支持層の切り崩しを受けている。年代別では60歳以上で一定の支持を集めている。無党派層への浸透を狙う。

 県2区は、自民前職の鈴木憲和が全域で優勢に立ち、国民民主新人の加藤健一を引き離しにかかる。

 鈴木は公明と連動した選挙戦を展開する。西村山、北村山の両地域でリードし、組織力に厚みを増した置賜地域でも勢いを見せる。自民支持層の9割超をまとめ、日本維新の会支持層にも食い込む。年代別では特に20代と40代で強さを発揮している。

 加藤健は野党勢力の結集を呼び掛け、国民、立民、共産、社民の各党支持層をほぼ固める。公明支持層の3割を切り崩す。無党派層の支持で鈴木をやや上回るが、批判票の受け皿にはなりきれていない。

 県3区は自民前職の加藤鮎子が先行し、無所属新人の阿部ひとみ、共産新人の梅木威が続く。

 加藤鮎は後援組織や支援団体などをフル回転させてリードを保つ。支援した自民系新人が落選した鶴岡市長選後に危機感を強め、地元の鶴岡・田川地域を立て直した。保守層の支持は固く、無党派層の4割ほどを取り込む。全世代で相手候補を上回る。

 阿部は連合山形の推薦を背景に国民、社民の両支持層を固め、立民支持層の6割近くをまとめる。地盤の酒田・飽海地域でやや優位だが、無党派層の獲得に苦戦。年代別では70歳以上で加藤鮎に迫る。

 梅木は政権批判票の取り込みに難航。共産支持層の獲得は7割ほどで、他陣営の切り崩しに遭っている。

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