有言実行、一戸(山形中央高出)が連覇 全日本距離別Sスケート・男子1500

2021/10/25 08:41
〈男子1500メートル〉1分45秒21の大会新記録で2連覇した一戸誠太郎(ANA・山形中央高出)。右は4位タイの小田卓朗(開発計画研究所・同)=長野市エムウェーブ

 スピードスケートの全日本距離別選手権最終日は24日、長野市エムウェーブで行われ、男子1500メートルは日本記録保持者の一戸誠太郎(ANA・山形中央高出)が1分45秒21の大会新記録で2連覇した。1万メートルは13分24秒75で2位に入った。

 男子1500メートルは他に小田卓朗(開発計画研究所・同)が1分46秒56で4位タイ、ウイリアムソン師円(日本電産サンキョー・同)は1分46秒79で6位だった。

 女子1500メートルは世界記録を持つ高木美帆(日体大職)が大会記録を塗り替える1分54秒59で6連覇した。小平奈緒(相沢病院)が1分55秒90で2位、高木菜那(日本電産サンキョー)が3位。小坂凛(三重県スポ協・山形中央高出)は2分0秒00で7位。女子5000メートルで3連覇を狙ったウイリアムソン・レミ(大東大・同)は7分32秒06で6位だった。

【ヒーロー】大会新、世界3位相当の好タイム

 進化を期す一戸誠太郎(ANA・山形中央高出)は最終日も強かった。5000メートルに続き、1500メートルも大会記録を塗り替えた。「驚かせるようなタイムを出したい」と事前に宣言。昨季の世界選手権3位相当の記録で2冠をつかみ、「(夏場の)トレーニングの成果を出せた」と充実感をにじませた。

 平昌五輪でこの種目5位の小田卓朗(開発計画研究所・同)が同組で、「小田先輩についていけるかが勝負」と臨んだレースだった。3組前の山田将矢(日本電産サンキョー)らの好記録で会場は沸いたが、「落ち着いて気持ちをコントロールできた」。中盤までほぼ理想のラップを刻み、最終組からトップに躍り出た。

 日本屈指のオールラウンダーという目標に沿い、約4時間後に1万メートルを戦い、優勝した土屋良輔(メモリード)と2秒58差の2位。残り3分の1までは3冠を視界に捉えていた滑りで「1500メートルの後にこれだけのパフォーマンスを出せた。挑戦だったので、この順位はうれしい」と満足げだ。

 今季は栄養士のアドバイスを受けて体重管理や調整に臨むという、新たな試みが奏功しているよう。1日2種目という厳しい日程だったが、ともに現時点の合格点を与えた。「4年間で積み上げてきた経験や夏の練習、栄養や体の面のサポートを生かせれば、選考会やオリンピックを戦い抜けると感じた」と、今季初戦の手応えは十分。北京五輪の出場枠が懸かるワールドカップ(W杯)を見据え「周りを信じ、自分を信じて頑張っていきたい」と結んだ。

師円(山形中央高出)6位「空回りした」

〈男子1500メートル〉6位で2年ぶりの優勝に届かなかったウイリアムソン師円(日本電産サンキョー・山形中央高出)

 ○…男子1500メートルでメダル獲得を目指すウイリアムソン師円(日本電産サンキョー・山形中央高出)は「メインとなる種目で力が入った。積極的なレースをしようとして空回りした」と、6位の結果を冷静に受け止めた。

 春以降の陸上のトレーニングやコンディション調整は「プラン通り」だったが、「気持ちだけが先行し(技術との)食い違いが発生した」と分析。一戸誠太郎(ANA・山形中央高出)ら上位勢に対しても「気持ちで負けず、実力を出せれば勝てる自信はある」と対抗心を燃やした。

 昨季は日本勢で国内初の1分44秒台を出すなど存在感を示した。従来から実戦を通して仕上げるタイプ。無冠に終わった今大会も「年末に上り調子でいけるスタートになった」と振り返った。

W杯代表に山形中央高出5人

 日本スケート連盟は24日、来年2月の北京五輪出場枠が懸かる年内のワールドカップ4大会の代表に女子の小平奈緒(相沢病院)、高木美帆(日体大職)、男子の新浜立也(高崎健康福祉大職)らを選んだ。

 本県関係はいずれも山形中央高出で、男子の森重航(専大)とウイリアムソン師円(日本電産サンキョー)、小田卓朗(開発計画研究所)、一戸誠太郎(ANA)、女子の小坂凛(三重県スポ協)が選出された。11月に欧州で2戦、12月前半に北米で2戦が行われる。

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