秋季東北高校野球・山形中央、4強あと一歩

2021/10/24 08:45
〈山形中央-青森山田〉4回表山中央無死一塁、中越え2点本塁打を放ち、仲間の祝福を受ける4番木村祐葵(右)。2-3とする=仙台市民球場

 第74回秋季東北地区高校野球大会は第3日の23日、宮城県の石巻市民球場と仙台市民球場で準々決勝4試合を行い、県勢は第3代表の山形中央が3―4で青森山田(青森第1)との競り合いを落とした。

 山中央は0―3で迎えた四回に4番木村祐葵の中越え2点本塁打で1点差に詰め寄ったものの、その直後に失策絡みで失点。五回に2番武田陸玖の一ゴロの間に3走秋場輝空斗が生還して追いすがったが、その後は相手の継投に反撃の芽を摘まれた。

 第4日の24日に石巻市民球場で行われる準決勝のカードは、花巻東(岩手第1)―八戸工大一(青森第2)、青森山田―聖光学院(福島第1)。

【県勢振り返って】ミスが勝敗に直結

 県勢は第3代表の山形中央の8強入りが最高成績。第1代表の酒田南と第2代表の鶴岡東はともに初戦の2回戦で姿を消した。いずれも東北上位校に敗れたが、個々の能力やチーム力は遜色ないと見ていいだろう。ただ、ミスが勝敗に直結した感が否めず、プレーの質という課題が浮き彫りになった大会ともいえる。

 山中央は打線にスケール感があった。各打者がしっかりと振り切り、好投手にも力負けしなかった。東北(宮城第2)との初戦で見せた相手の隙を突くそつのなさも光った。粘り強く勝ち上がった経験を今後に生かしてほしい。左腕の瀬野瞬介と武田陸玖も東北の強豪校と渡り合ったことは自信になるはず。一方で守備は2試合で6失策と安定感を欠き、奮起を促したい。

 酒南は八戸工大一(青森第2)に完敗。ミスから傷口を広げる展開で失点を重ねた。投打に点差ほどの力関係はないだけに、守りの連係に課題を残したといえる。鶴東は青森山田(青森第1)にサヨナラ負け。打線がつながりを欠き、奮闘する投手陣を助けることができなかった。拙攻が最後まで響いた格好だ。

 落ち着いてプレーできていれば、負けた試合は違った展開だったかもしれない。勝負強さを磨くには地道な練習に裏打ちされた自信と実戦経験が大切だ。そのためにも県内だけでなく、東北のライバルに負けず、全国で勝利を狙う心構えを忘れないでほしい。

 これから迎えるのは鍛錬の冬だ。今夏の日大山形は冬場での個々のレベルアップが甲子園での躍進を下支えした。秋季大会での自信や悔しさは飛躍の糧。各選手が課題を克服して来春に成長した姿を見せてくれることを楽しみに待ちたい。

(報道部・須藤仁)

高校野球

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