県高校駅伝、東海大山形が男女でV 男子は大会新

2021/10/24 07:58

 全国高校駅伝競走大会の県予選を兼ねた県高校駅伝競走大会は23日、長井市の光洋精機アスリートフィールド長井(長井市陸上競技場)発着の「ながい黒獅子ハーフマラソンコース」で開かれ、男女とも東海大山形が制した。男子は大会新記録の2時間9分18秒で5年連続19度目の優勝を果たし、女子は1時間14分39秒で4年ぶり2度目の頂点に立った。

 時折、強い風雨に見舞われるコンディション。男子(7区間42.195キロ)の東海大は全区間でトップタイムをマークし、2位を5分近く引き離す圧勝だった。女子(5区間21.0975キロ)の東海大は1区でトップに立ち、一時は先頭を譲ったが4区で奪い返し、そのまま逃げ切った。

 優勝した両チームは12月26日に京都市で開かれる全国大会の出場権を獲得した。

【ハイライト】女子・会心の走り、悲願の全国

〈女子〉東海大山形の1区星美月(左)が2区菱沼ななみにトップでたすきを渡す=第1中継所

 「いけるよ」。女子の第1中継所にトップで入ってきた東海大山形の星美月が確かな手応えとともに2区菱沼ななみを送り出す。過去2大会、苦杯をなめた選手たち。2年分の思いが詰まったレースは最高の形で幕を開け、歓喜につながった。

 菱沼は2位で粘り、3区高木環が区間賞の走りで前を追う。4区高橋彩那が再びトップに立ち、5区の主将森伽音が区間1位で差を広げた。小俣富一監督は「展開は狙い通りだが、走りは想像以上」と破顔した。

 出場メンバーは1年生の菱沼以外は3年生。「中学で実績を残した選手が多い」(小俣監督)ものの、栄冠が遠かった。今年に懸ける思いを共有し、コロナ禍で全体練習ができなくてもそれぞれがメニューを工夫して課題と向き合った。この日の悪条件で発揮した強さこそが濃密な日々を過ごした証し。小俣監督は「特に3年生の気持ちが強かった」とたたえた。

 特に最初と最後を担った星と森にとって、駅伝での全国大会出場は悲願だった。ともに山形十中3年時に県中学駅伝競走大会に出場。今回とは逆に森が1区を走り、星がアンカーだったが、僅差の2位に泣いた。中学でバドミントン部だった星は「全国で走りたい」と高校で本格的に陸上を始めた。

 星は「ちょっとは優勝に貢献できたかな。サポートに感謝したい」、森は「やっと小俣先生を都大路(京都)に連れていける」。目指し続けた大舞台への切符を、ラストチャンスでつかみ取った。

【スポット】男子・強さ不変、全員区間1位

〈男子〉東海大山形の4区細谷建斗(右)が3区木村快斗からたすきを受け、駆け出す=第3中継所

 風雨が強まったかと思えば日差しが注ぐ。ころころと変わるコンディションの中、男子の東海大山形の強さだけが不変だった。走った7人全員が区間1位で、2時間9分18秒の大会新記録。それでも主将の細谷建斗は「2時間8分台を狙っていた」と淡々と振り返る。全国大会で昨年以上の結果を望む選手たちにとっては通過点だ。

 1区に配されたエース鎌田匠馬が飛び出し、2位に51秒差をつけると、その後は3区木村快斗、4区細谷らが独走。6区高見泰杜、7区佐藤伶音は区間新で駆け抜けた。昨年出場した3年生2人をけがで欠いても盤石だった。

 ただ選手に笑顔は少なめ。昨年の全国大会は本県最高記録を更新する2時間6分53秒を刻んだものの30位。メンバーの多くが残る今年、上位争いには一層のレベルアップが必要だと身をもって知っている。細谷は「経験を生かし、悔しさを晴らす」。シンプルな言葉に決意が垣間見えた。

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