「県土軸、残してくれた」 鹿野道彦氏死去、関係者惜しむ声

2021/10/23 14:18

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 自民党や民主党の政権で農相などを担った鹿野道彦さんが21日夜、79歳で生涯を閉じた。34歳で衆院選に初当選して以来11期。交友のあった関係者は、政治改革に汗を流し、山形新幹線の実現に情熱を注いだ鹿野さんの姿に思いをはせ「県土軸を残してくれた」と別れを惜しんだ。

 「みっちゃん、わゆうさん、と呼び合う仲だった」。元県知事の高橋和雄さん(91)は、鹿野さんよりも年齢が一回り上だが「互いの立場を越えて、友だちのように付き合えた」と懐かしんだ。山形新幹線つばさを抜きに、鹿野さんを語ることはできないとし「自民党運輸族だった鹿野さんは県土をつくる視点で実現に奔走した。県全体の軸、発展を考えていた」。山形新幹線は92年に山形まで、99年に新庄までつながった。

 元山形市長の市川昭男さん(80)は同学年の訃報に絶句した。「張りのある声に迫力があって、人懐っこい人でもあった」。鹿野さんが盟友と慕った吉村和夫さんが2003年、市長在職中に急逝。助役だった市川さんは、死去に伴い急きょ行われた市長選に出馬した。最初に背中を押したのが鹿野さんだった。「ぜひ出ろ」。短い言葉に「遺志を継いでほしい」との思いを感じたと振り返った。

 吉村さんの次男、吉村和武県議(48)は、父と鹿野さんの絆を間近に見てきた。自民党を離れ、民主党結成に至った鹿野さんの政治行動の源泉に「健全な民主主義には二大政党制が必要との信念があった」と語る。故人からは「国民の声を聞き、常に実行する」姿勢を教えられたといい「精神的な支えを失った」と肩を落とした。

突然の訃報に驚き

 吉村美栄子知事の話 突然の訃報に接し、驚いている。山形県、国家の発展のために活躍し、特に、山形新幹線の開業には並々ならぬ力を注ぎ、現在の地域経済の活性化に大きく寄与された。県民を代表して深く感謝し、ご冥福をお祈り申し上げる。

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