ステージに広がる「庄内」 出身俳優ら、藤沢周平さん「春秋山伏記」舞台化

2021/10/21 14:33
初公演を前に稽古に励む(左から)白幡大介さん、佐藤輝さん、渋谷宏美さん、大場圭祐さん=東京都江東区

 庄内町出身の俳優佐藤輝さんをはじめ庄内地方出身の俳優・表現者たちが、作家・故藤沢周平さん(鶴岡市出身)の小説「春秋山伏記」を舞台化し、東京から発信するプロジェクトを進めている。5編からなる同小説を年1編ずつのペースで公演する予定で、皮切りとなる第1回公演が22~24日、東京・神楽坂のホール「THEGLEE」で開かれる。

 「春秋山伏記」は、羽黒山から神社の別当として村に遣わされ、定住した若い山伏と村人たちが織りなす人間模様をユーモラスに描いた物語。藤沢さんが庄内弁を駆使し、庄内地方に伝わる習俗を小説にした異色の時代長編だ。今回は、5編の中の「験試し」を舞台化した。

 庄内の方言にこだわったこの作品に引かれ、2年前にはライブ公演を行った佐藤さんが、東京で活動する同郷の俳優らに声を掛けて舞台化を計画。2年がかりで準備を進めてきた。

 集まった9人のメンバーのうち、今回は佐藤さんを含め、白幡大介さん(鶴岡市出身)、渋谷宏美さん(遊佐町出身)、大場圭祐さん(酒田市出身)の計4人が出演する。

 公演では、出羽三山神社から借りた本物の山伏の衣装やほら貝を使い、佐藤さん自ら撮影した庄内の風景写真をプロジェクターに映して背景にする。さらに、公演のために作曲した音楽をピアノで生演奏し、舞台全体で藤沢作品の世界を感じてもらえるよう演出している。

 佐藤さんをはじめ出演者たちは「作品の魅力を伝えるため、細部にわたって方言の稽古も重ねてきた。藤沢さんの故郷への熱い思いを舞台として語り継ぎ、発信していきたい」と意気込んでいる。

 開演は22日が午後7時、23日が午後2時と午後7時、24日が午後1時。チケットは全席自由で5千円。問い合わせは主催するオフィス天童03(3649)8754。

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