与党が先行、追う野党 衆院選・県内3小選挙区の序盤情勢

2021/10/21 07:54

 県内3小選挙区に計7人が立候補した第49回衆院選は、31日の投開票まで残り10日間となった。共同通信社が20日までの2日間で実施した世論調査と山形新聞社の本社・支社の取材を総合し、各小選挙区の序盤情勢を探った。(文中敬称略)

 県1区と県2区は与野党対決の一騎打ちで、県3区は自民党前職と2新人による三つどもえの形。県1~3区で与党勢が先行し、非自民系の新人が追う展開となっている。各選挙区とも態度を決めかねている有権者が一定数おり、動向が勝敗を左右しそうだ。

 県1区は自民前職の遠藤利明がリードし、立憲民主党新人の原田和広が続く。

 遠藤は党選対委員長に就き、長期間、地元を離れての戦いは初。当選8回を支えてきた支持基盤を軸に自民支持層で手堅い。公明党支持層に加え、国民民主党支持層に食い込む。特に30代以下で強さを示す。

 原田は2014年以来、2度目の挑戦。共産党などとの候補者一本化に成功し立民、共産両支持層を固めている。国民支持層や無党派層で支持を集めるが、政権に批判的な保守層の切り崩しに苦戦している。

 県2区は自民前職の鈴木憲和が優位に立ち、国民新人の加藤健一が追い掛ける。

 鈴木は選挙区内に築き上げた後援組織をフル稼働し安定感を見せる。自民、公明支持層を足掛かりに保守票をまとめている。無党派層への浸透がやや弱く、攻勢を強める。全年代で上回っている。

 加藤健は国民支持層をほぼ固めた。立民、共産の両支持層も取り付け、野党共闘の効果が出ている。保守層や無党派層への食い込みは限定的で、巻き返しを期す。60代以上で相手候補に接近する。

 県3区は自民前職の加藤鮎子を無所属新人の阿部ひとみ、共産党新人の梅木威が追う。

 加藤鮎は先の鶴岡市長選で揺らいだ地元の鶴岡・田川地域を立て直し、自民、公明支持層への働き掛けを強める。酒田、新庄両市などで後援組織を足場に弾みを付ける構え。30、40代で強みを見せる。

 阿部は出馬表明から約1カ月の選挙戦。酒田・飽海地域を地盤に、知名度アップを目指す。独自候補を持たない立民、国民支持層を取り込み、自民支持層にも一定程度、浸透。50代などで優位となっている。

 梅木は共産支持層に加え、立民支持層へも働き掛けているが、他陣営の攻勢に防戦気味だ。

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