高齢者も投票しやすく 山形で送迎や手続きのサポート

2021/10/20 20:51
高齢者施設入居者が市選管職員の介助を受けながら投票した=山形市・山形国際交流プラザ

 移動手段がない高齢者に投票してもらおうと、山形市選挙管理委員会と同市内特別養護老人ホーム施設長会は衆院選の期日前投票初日の20日、山形国際交流プラザの期日前投票所と施設間の送迎や会場での投票手続きをサポートした。市選管が各施設から要望を集め、車いす用の専用動線を設け、高齢者用の待合スペースも確保。高齢者重視の投票所設計は全国的にも珍しく、市選管は「環境整備のモデルケースにしたい」と話している。

 県選管が指定した病院や特別養護老人ホームなどは施設内での不在者投票が可能だが、比較的元気なお年寄りが入居する高齢者施設は対象外となっている。心身ともに元気だが、足腰が弱り、介助がなければ投票所に行くことができない人は、投票する意思があるのに事実上、権利を行使できない問題が生じていた。

 市選管と同施設長会は“制度の狭間”にいる有権者を救済しようと、高齢者に配慮した投票所の整備と送迎体制を構築した。これまでも施設入所者がまとまって市役所などで期日前投票する事例はあったが、会場内に段差があり、待合スペースがないなどの問題点があったため、駐車場を含め十分なスペースを確保できる同プラザの投票所をベースに高齢者仕様の対策を施した。

 この日は同市山家町2丁目の住宅型有料老人ホーム「cocolo」の入居者11人が投票に来た。市社会福祉協議会が他の施設から送迎用の車を手配。会場では選管職員らが車いす専用の記入台への誘導や投票箱に用紙を入れる介助などを行った。入居者の井場英子さん(83)は「入居して6年になる。何回か選挙がありその都度、投票できないことを残念に思っていた。久しぶりに一票を投じることができてうれしい」と語った。今後も申請があればサポートを行う。

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