米沢の30~40代女性54%が睡眠に「不満」 山形大工学部初の大規模調査

2021/10/18 11:24
米沢市民を対象に行った睡眠調査の結果報告書を大河原真樹副市長(左)に手渡す山内泰樹センター長(中央)=山形大米沢キャンパス

 山形大工学部睡眠マネジメント研究センター(米沢市)が同市民約570人に実施した、睡眠と生活に関するアンケートの結果がまとまった。同大が地域住民を対象に睡眠に関する大規模な調査を行うのは初めて。家事や子育ての影響か30~40代女性の半数が睡眠に不満を感じており、新型コロナウイルス禍で睡眠に悪影響が出たと感じている人も一定数見られた。

 今年2月、市健康課の協力を得て、小中高、大学生、一般の567人に睡眠の満足度や生活習慣、温度・湿度など睡眠時の環境を聞いた。

 起床時の睡眠の満足度については、30~40代の女性の54.0%が「不満」「とても不満」と答えた。年齢が上がるにつれて満足感を感じる人は減り、70代以上の女性ではゼロだった。

 コロナ禍が睡眠に与えた影響に関しては、全ての年代で「変化なし」が7~9割を占める一方、30~40代男性、女子高校生で「悪くなった」と感じている人がそれぞれ19.2%、18.2%おり、悪影響を感じている人が一定数いた。

 スマートフォンの使用時間が3時間以上になると、顕著に「目覚めが悪い」と感じる人が増える傾向が見られ、コロナ禍でスマホの使用時間が増えたことが睡眠の質の低下に影響している可能性があるという。逆に、運動習慣がある人は、寝付き、目覚めともに「良い」と答える人が多かった。

 山内泰樹センター長は「コロナ禍による変化は想定より少なかったが、睡眠の質の低下を感じる人が一定数いることは看過できない」と分析。「今後は生体センサーなども使いながら睡眠の質の科学的データの収集にも協力してもらえたらと考えている」とした。調査報告書を受け取った大河原真樹副市長は「健康長寿の施策に生かしたい」と語った。

 センターは昨年10月に開設され、6人の教授陣が、食や視覚、香り、温度、寝具、住まいなどと睡眠の質との関連を研究している。11月にはセンターを核に企業と連携した「Good Sleep コンソーシアム」が始動する。

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