強豪撃破「集中できた」 アーチェリー女子東京五輪、世界選手権出場・中村美樹選手(鶴岡工高出)

2021/10/17 12:33
東京五輪と世界選手権での試合を振り返る中村美樹選手(ハードオフ・鶴岡工高出)=鶴岡市

 アーチェリー女子で東京五輪と先月の世界選手権に出場した中村美樹選手(ハードオフ・鶴岡工高出)が16日、山形新聞の取材に応じた。五輪で強豪の韓国選手を破る金星を挙げ「集中して試合に臨んだ結果」と手応えを口にし、メダルにあと一歩まで迫った世界選手権は「気負うことなく試合を楽しめた」と納得顔で振り返った。

 ―東京五輪を振り返って。

 「予選では風に敏感になりすぎて冷静さを欠いてしまった。結果が団体の組み合わせに響くため、点数が伸びず焦りと不安が募ってしまった。敗れた団体準々決勝(ベラルーシ戦)は私がしっかりと決めていれば潮目が変わったはず。メダルが狙えただけに残念な思いはある」

 ―それでも個人では世界1強と言われる韓国勢の一角を崩す活躍を見せた。

 「結果はどうあれ、やり切ったと思える試合をしようと臨んだ。2回戦で対戦した張●喜(チャンミンヒ)選手はランキングラウンド2位。強豪だが、試合中にイライラした様子がうかがえ、付け入る隙はあると感じていた。私としては試合直前まで矢がばらけ気味だったが、コンパクトに撃つことを心掛けたことで感覚が良くなった。集中して臨むことができたことも大きい。ただ、手応えがあった分、1日空いての3回戦は撃ち方にこだわりすぎてしまった」

 ―米国・ヤンクトンでの世界選手権は古川高晴選手(近大職)との混合で4位。メダルまであと一歩だった。

 「惜しかった。3回戦はシュートオフまでもつれたが、古川選手の助けもあり勝ち上がることができた。男子団体を戦い終えた後に混合の3位決定戦があり、互いの調子を合わせられないまま臨まざるを得なかったのは痛かったかな。風への対応も遅れてしまった。それでも気負うことなく楽しく試合ができた」

 ―五輪の経験は生きたか。

 「五輪ではチームメートの支えがいかに大切かを肌で感じた。私自身、五輪でミスした時に仲間の励ましは心強かった。世界選手権では声掛けを意識しながらも一緒に試合を楽しむことを心掛けた」

 ―今後は。

 「今月の全日本選手権に出場する。まだ優勝したことがないのでぜひとも初タイトルを手にしたい。東京五輪に向かって走り続けてきたこともあり、現時点で次のパリ(五輪)は考えていない。ゆっくり休養して、いろいろと考える時間をつくりたい」

 ―大舞台を経験して後輩に伝えたいことは。

 「どんなに理想を描いても本番で発揮できるのは練習の成果のみ。練習でできないことは本番でもできない。不調に陥った時に助けてくれるのは自分の足跡だ。だからこそ日々の積み重ねを大切にしてほしい」

●…王ヘンに民

 なかむら・みき 鶴岡市在住。朝暘二小―鶴岡三中―鶴岡工高―日体大。ハードオフ所属。2014年の世界室内選手権(18メートル)で準優勝。17年のワールドカップ(W杯)では団体準優勝に貢献。東京五輪は団体で5位入賞し、個人は3回戦敗退。世界選手権は混合4位で個人9位。162センチ、29歳。

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