建築当初の姿再現、20日オープン 酒田の「日和山小幡楼」 

2021/10/15 22:09
海を眺めながら、焼きたてのパンなどが楽しめる「ヒヨリベーカリー&カフェ」=酒田市日吉町2丁目

 酒田市が、日吉町2丁目の旧割烹(かっぽう)小幡を飲食店を核とする観光交流施設に改修した「日和山小幡楼」が20日、オープンする。15日にメディア向け内覧会を開きベーカリーやカフェのメニューがお披露目された。

 割烹小幡は1876(明治9)年の創業。明治初期の建築とされる木造2階建ての和館と、市内最古の鉄筋コンクリート造りで大正期に建てられた洋館(地上2階、地下1階)がある。1998年に廃業後、映画「おくりびと」のロケ地となって再び脚光を浴び、保存活用を求める声が上がっていた。市は2012年に土地と建物の寄贈を受け、日和山周辺の観光・交流拠点として整備してきた。

 日和山小幡楼の飲食施設は平田牧場(同市、新田嘉七社長)が運営する。和館1階の「ヒヨリベーカリー&カフェ」は、柱やはりに伝統的な日本建築の面影を残しつつ洋風に改修。庄内土産などの物販も行う。交流スペースとして開放する2階は畳張りの和室で、酒田港が一望できる。洋館は白壁と緑色の窓枠といった建築当初の姿を再現し、地上1階部分を撤去した吹き抜けの空間で「日和亭」を営業する。事業費は約3億6700万円。

 ベーカリーには、全国30店舗超を展開する「メゾンカイザー」と同製法のバケットやクロワッサンをはじめ、焼きたてパン約30種が並ぶ。カフェスペース(40席)はパンケーキや持ち帰り可能な飲み物を提供。日和亭(28席)ではあんみつなどの甘味に加え、三元豚を使ったパスタやサンドイッチが楽しめる。

 奥山拓哉支配人は「観光客だけでなく地域の方々にも愛される新たな名所として、年間20万人の来場を目指す」と話す。営業は和館が午前10時~午後6時、洋館は午前11時~午後5時。来月以降の木曜と年末年始は休業。

鶴岡「まちキネ」ファン待ちわびた上映再開

プレ上映が始まった鶴岡まちなかキネマ。午前9時の開館から来場者が相次いだ=鶴岡市

 映画上映機能付きの交流スペースとして2022年末までに再出発する鶴岡市の鶴岡まちなかキネマ(まちキネ)で15日、プレ上映が始まった。昨年5月の閉館から約1年半ぶりの上映再開。市内外からファンが訪れ、映画と、愛着ある劇場の雰囲気を楽しんだ。酒田市の飛島を舞台にしたドキュメンタリー作品「島にて」の大宮浩一監督(新庄市出身)も舞台あいさつに駆け付けた。

 プレ上映は来年1月16日まで3カ月間、週末を中心に行われる。この日は午前9時の開館前から来館者が並ぶ姿もあり、運営する山王まちづくりや、新まちキネの運営を考える会のメンバーが出迎えた。

 酒田市高砂1丁目、パート斎藤淳子さん(64)は「自分の時間をゆっくり過ごせる大切な場所」と再開を喜ぶ。鶴岡市東原町、会社員菅原健さん(52)は「定年後も通い続けたい映画館。今まで以上に利用したい」と笑顔を見せた。

 今月24日にかけては「島にて」など4作品を上映する。同作は昨年まちキネで先行上映が予定されていたが、新型コロナウイルス禍と閉館により実現しなかった。大宮監督は再出発を祝福し「全国のミニシアターが苦しい状況にある中、明るい知らせ。継続させてほしい」と期待した。

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