未来へ、変化を期待 衆院解散・県民の声

2021/10/15 09:07
テレビの国会中継で衆議院の解散が報じられ、見入る市民=寒河江市役所

 衆院が14日、解散され、5日後の公示日に向けて総選挙モードに入る。岸田文雄首相は会見で、経済政策や新型コロナ対策などを示し「未来選択選挙」と表明。各党の現金給付策に注目が集まる中、県内の若年層からは生活費への支援を求める声が相次いだ。一方、説明不足の姿勢が目立った前政権からの変化を期待する声もあった。

 山形市平清水、山形大2年沢田遥翔さん(19)は今回、初めての投票に臨む。「各政党の公約を理解できるか気掛かり。難しい用語を使わず、SNS(会員制交流サイト)などで簡単に閲覧できるようにしてほしい」。コロナ禍の影響で昨年からアルバイトが見つからず生活費が限られているといい、「困窮する学生への現金給付などの経済支援策に注目したい」。

 保育園に通う子どもが2人いる高畠町竹森、会社員四釜美咲さん(30)は「おむつや洋服代など出費がかさむ。子育て世帯に手厚い支援を求める」。またワクチンを打てない12歳以下の子どもについてコロナ感染防止に不安があるといい「地方は周りの目もあり、感染するのは怖い。子どもに対する有効な対策も示してもらえれば」とも話した。

 来春、東京で就職する酒田市緑ケ丘1丁目、東北公益文科大4年鈴木梨加さん(22)もコロナ対策を挙げた。「新生活には不安が残る。若者が将来に期待を持てるよう、感染が再拡大した際の対策が示されるかに注目している」。ひとり親世帯や1人暮らしの学生への的確な支援を求めた。

 一方、米価下落の影響を受けて収入が減ったという米農家からは切実な声も漏れる。「新しい機械を買うこともできず、農家をやめることも考えなければいけない」と戸沢村神田、農業岸孝義さん(70)。「飲食業を含め小規模の経営者を助ける制度を整えてほしい」。苦しい人に手が届く政治の実現を求めた。

 山形市十文字、自営業日野みち子さん(71)は、前政権からの変化に期待する。「この4年間は森友・加計問題や桜を見る会、日本学術会議の任命拒否問題などについて、説明が不足していた」と苦言。短期決戦と言われる選挙だが、広い世代に経済支援が届くような公約を選びたいと話した。

 「コロナ禍の中で、任期満了直前まで仕事をしてくれた」と議員をねぎらったのは東根市温泉町1丁目、会社員大山透さん(50)。総選挙に向けて「野党は与党のあら探しをするだけでなく、一緒に協力していく姿勢も見せてほしい」と注文した。

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