生活習慣、在宅医療に理解 山形で県民健康講座

2021/10/14 20:54
腎臓を守るための生活習慣などについて理解を深めた県民健康講座=山形市・遊学館

 山形新聞、山形放送の8大事業の一つで、身近な疾患やその予防策を学ぶ「県民健康講座」の2021年第2回講座が14日、山形市の遊学館ホールで開かれた。山形大医学部の医師と県医師会に所属する開業医が講師を務め、約130人の市民らが腎臓を守るための生活習慣と変わりゆく在宅医療に関する最新の情報に触れ、理解を深めた。

 開講式で主催者の寒河江浩二山形新聞社長(山形新聞グループ経営会議議長)は「最新情報などをテーマに分かりやすく解説してもらい、健康づくりのヒントを得ていただきたい」とあいさつ。中目千之(なかのめちゆき)県医師会長に続いて山形市の高倉正則副市長が「健康づくりに対する市民の関心は高まっている。健康医療先進都市整備に対し、一層、力を注いでいきたい」と佐藤孝弘市長のメッセージを代読した。山形放送の板垣正義社長ら出席者が紹介された。

 講座では同学部付属病院第一内科講師の市川一誠氏が「あなたの腎臓を守るための生活習慣」、県医師会常任理事で柴田内科循環器科クリニック(東根市)院長の柴田健彦氏が「変わりゆく在宅医療~多職種連携、死生観、そして、人生会議(ACP=アドバンス・ケア・プランニング)」と題し、それぞれ講演した。

 市川氏は慢性腎臓病(CKD)は高血圧、糖尿病、免疫異常などが原因で発症するとし、「初めは尿から少しのタンパクが検出されたり血尿が生じたりする」と兆候を指摘。特徴として自覚症状がないまま「ゆっくり腎機能が低下していく。タンパク尿が出たら腎臓病の始まり。全身の血管が痛んでいるサインだ」と強調した。予防策として病院での検査や塩分の取り過ぎに注意し、バランスの取れた食事と程よい運動を勧めた。

 一方、柴田氏は進展する高齢化社会の中で、人生の最終段階を迎えた場合に備え、本人とその家族がどのような準備をしておく必要があるかを説いた。終末期医療をめぐり「命は誰の物か」とする問いに対し、本人の意思を重視する西欧に対し「日本人は本人より家族の意向が強く働く傾向にある」と述べた。大事なのは「本人の意思がどうかということだ」と強調し、終末期医療に対する自己決定権の重要性を指摘した。

 県民健康講座は山形新聞、山形放送、山形大医学部、県医師会、県看護協会が主催。講座の内容は21日付本紙で詳報する。

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