コンペ部門、大賞に「理大囲城」 山形国際ドキュメンタリー映画祭、表彰式

2021/10/14 11:49
大賞を受賞した「理大囲城」の監督・香港ドキュメンタリー映画工作者から喜びのコメントが寄せられた=山形市中央公民館

 初めてのオンライン形式で開催中の山形国際ドキュメンタリー映画祭2021の表彰式が13日、山形市中央公民館で行われ、受賞作品が発表された。メインのインターナショナル・コンペティション(コンペ)部門の大賞「ロバート&フランシス・フラハティ賞」には、香港での反政府デモを内部から捉えた、匿名監督による「理大囲城」が選ばれた。7日に開幕した祭典は14日に受賞作6本を上映し、8日間の幕を閉じる。

 「理大囲城」は複数の制作者による「香港ドキュメンタリー映画工作者」が製作。逃亡犯条例改正を発端にした抗議デモで、香港理工大に籠城せざるを得なくなったデモ隊の11日間を記録した。表彰式では監督が「受賞は大きな栄誉であり、私たちを勇気づけた。自由を信じる人々にとって抵抗は終わることのない道。私たちはこれからも撮影を継続し、アクションを起こし続ける」とコメントを寄せた。

 アジアの作家らを大賞にしたアジア千波万波部門の最高賞「小川紳介賞」には、シリアのパレスチナ難民キャンプの日常生活を描いたアブダッラー・アルハティーブ監督の「リトル・パレスティナ」に贈られた。2作品は米アカデミー賞の応募資格を得た。表彰式の様子はライブ配信された。

コンペ部門で大賞に輝いた「理大囲城」の一場面(山形国際ドキュメンタリー映画祭提供)

 新型コロナウイルスの影響でオンライン開催となった今回は、コンペ、アジアの両部門に約2千作品が寄せられ、厳選した約50作品を上映。延べ約6千人が視聴し、世界の現実をあぶり出すドキュメンタリーの意義を再認識した。

山形国際ドキュメンタリー映画祭

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