県産酒、14銘柄が金賞 21年度全米歓評会

2021/10/13 12:24
大吟醸A部門グランプリに輝いた亀の井酒造「くどき上手Jr.の雫」のラベル

 2021年度全米日本酒歓評会の各賞が決まった。本県酒蔵からは金賞に14銘柄が入り、都道府県別の金賞獲得数は2年連続で1位をキープしたほか、大吟醸A部門で、亀の井酒造(鶴岡市)の「くどき上手Jr.の雫」がグランプリに、古沢酒造(寒河江市)の「大吟醸紅花屋重兵衛」が準グランプリに輝いた。

 金賞受賞数は青森県の13銘柄、宮城県の12銘柄を上回り、その他の名だたる酒造り県も抑えた。県内酒蔵の酒造りを支援する県工業技術センターの石垣浩佳食品醸造技術部長は「出品蔵の8割が賞を取り、本県酒蔵の総合的な品質の高さを証明した。個別にも今まで入ってこなかった蔵が受賞し、酒造レベルは底上げされている」と分析した。

 亀の井酒造の「くどき上手Jr.の雫」は今井俊典専務が5月の全国新酒鑑評会用に仕込み、華やかな香り、上品な甘さ、後味の軽快さを醸し出した。酒造好適米の「山田錦」を使い精米歩合35%、アルコール分16.3%。8月に発売したが、1週間足らずで完売した。今井専務は「繊細さ、上品さ、良い意味の脆(もろ)さを感じる酒だった」とした。

 2年前にコメを蒸す設備を更新し、時々の天候に合わせて水の量や蒸す時間を調整し、今の設備に合う醸造方法を模索してきた。今井専務は「この2年間で悩んだことや考えた酒造りが間違っていなかったと少し自信になった。若い蔵人やその家族が喜んでくれるのが一番うれしい」と喜んだ。新型コロナウイルス禍だが「今後も心から愛を込め、日本酒ファンにおいしい酒を届けたい」と話した。

 古沢酒造の「大吟醸紅花屋重兵衛」は、芳醇(ほうじゅん)な香りと品格ある味わいが楽しめる。同じく山田錦を使い精米歩合35%、アルコール分16%。価格は2750円。同社は「栄誉ある賞をいただき心からうれしく思う。これを誇りに今後も精進する。一日も早く仲間が集い飲食を楽しめる世界が訪れることを願う」とした。

 全米日本酒歓評会は海外最古の日本酒品評会で、4部門がある。今回は215蔵から計576銘柄が出品され、金賞に151銘柄、銀賞に152銘柄が選ばれた。各部門の中で高得点の酒がグランプリ、準グランプリに選ばれる。

【本県の金賞銘柄】

 本県酒蔵の金賞受賞銘柄は次の通り(かっこ内は酒蔵名)。

 ▽大吟醸A部門(精米歩合40%以下)=純米大吟醸東の麓(東の麓酒造)大吟醸紅花屋重兵衛(古沢酒造)辯天雪女神純米大吟醸原酒(後藤酒造店)くどき上手Jr.の雫(亀の井酒造)大吟醸秘伝(菊勇)

 ▽大吟醸B部門(同50%以下)=澤正宗純米大吟醸美田美酒(古沢酒造)くどき上手愛山(亀の井酒造)初孫祥瑞(東北銘醸)

 ▽吟醸部門=澤正宗吟醸酔吟(古沢酒造)秀鳳純米吟醸雄町(秀鳳酒造場)

 ▽純米部門=出羽の里三十六人衆(菊勇)六歌仙五段仕込み純米(六歌仙)雅山流魂純米酒(新藤酒造店)秀鳳特別純米無濾過雄町(秀鳳酒造場)

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]