EVトラック、公道デビュー サニックス(山形)が走行実験、データ収集

2021/10/13 10:11
公道での走行実験に出発するサニックスが開発中のPRE―EVトラック=山形市黄金

 高効率な計画発電蓄電制御システム(SGCCS)を搭載した電気自動車(EV)トラック開発に取り組む自動車総合整備業サニックス(山形市、佐藤啓社長)は12日、公道での走行実験を始めた。今月8日に車検を取得し公道走行が可能になった。来年3月まで寒暖差や高低差のある公道を走り、さまざまなデータを収集し改善に役立てる。

 9月6日に私有地での走行試験を始め、13日に排ガス試験、30日に騒音試験をパスして改造申請も承認を得た。公道走行実験では県内外で短長距離を繰り返し走行し、厳寒期や降雪期、急勾配の上昇・下降時でもSGCCSや他の機器が正常に作動するか調べる。

 開発しているのは、PRE(プラグインレンジエクステンダー)―EVトラック。SGCCSで必要なときに必要量だけ発電機を動かし、下り坂のエネルギーも電気に変え電池にためる。多くを電気で走るため二酸化炭素(CO2)排出量が大幅に削減され、運輸業界に普及すれば脱炭素化に大きく前進する。

 発電機小型化、電池搭載量削減のほか、長寿命部品の使用により連続走行距離や積載量、充電時間、耐久性というトラックEV化の課題を解決。他の車への応用など汎用(はんよう)性も高い。ライセンスや部品の販売、既存車の架装など2023年度以降の事業化を目指す。

 共に開発に取り組む第一貨物(同市)の新山形支店で出発セレモニーを開催。佐藤社長は「スタートラインに立ち感慨深く、ほっとした。山形発の新技術で全国に挑戦する」と話した。関係者のテープカットに続き走行実験に出発し、周辺をデモンストレーション走行した。

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