キノコ採り、慣れに危険あり 高齢者、遭難に注意

2021/10/12 10:45

 キノコ採りのシーズンを迎え、気を付けたいのが山岳遭難だ。過去5年に39件が発生、42人が遭難し、死亡・行方不明者は7人に上る。今年も10日現在で4件が発生している。高齢者が多く自宅近くの山から帰れなくなる人も目立ち、県警は「慣れた山でも家族に行き先を告げて、複数で山に入って」と呼び掛ける。

 県警地域課によると、過去5年のキノコ採りの遭難は16年が11件11人、17年5件6人、18年11件13人、19年6件6人、20年は6件6人。遭難者42人のうち8割を超える36人は65歳以上の高齢者だった。

 20年の6人の特徴を見ると、4人が高齢者でいずれも自宅付近の山で遭難していた。家族に行き先を告げたのは1人だけで、4人は雨具や食料などを持たず軽装備だった。また携帯電話を持っていたのは2人だけで、予備バッテリーはなかった。

 今年は9月20日、鶴岡市の50代男性と70代男性がキノコを採りにそれぞれ1人で羽黒地域の月山に入り、道に迷った。同30日には村山市の甑岳山中でマイタケ採りをしていた市内の70代男性がスズメバチに刺され、動けなくなった。

 マイタケは険しい斜面に立つミズナラの根元に生えていることが多く「危険が伴う急斜面では、ヘルメットや命綱を使用して命を守ってほしい」と同課の担当者。行き先を告げたり複数人で入山するといった対策の重要性を強調した上で、▽携帯電話を持ち、衛星利用測位システム(GPS)を有効活用する▽道に迷ったら来た道を戻り、見晴らしの良い場所で救助を要請する▽食料や水、雨具を携行する▽ハチの巣に近寄らず肌を露出しないように長袖を着る―など万が一への備えを求めている。

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