利用し、意見聞かせて 高畠・自動運転の実験開始、需要や課題把握へ

2021/10/12 10:17
町民を乗せて運行した実証実験=高畠町高畠

 高齢者の足としての可能性を探る自動運転の実証実験が11日、高畠町で始まった。11月12日までの約1カ月間、町中心部を巡回する1日計10便を運行し町民の需要を把握するとともに、近距離移動の有用性を検証する。

 デマンドタクシーが「高齢者の足」として定着している同町だが、中心部周辺の施設間の移動は歩く必要があり、高齢者の負担となっていた。移動支援を期待する町民の声も多く、実験では、高齢者の負担軽減につながるかどうかを確認する。

 車は5人乗り(運転手と補助者を除く)で、予約利用が原則。公立高畠病院を起点に役場などの公共施設やスーパー、薬局といった南・北の2ルートを1日各5便巡回する。

 初日は事前予約の計10人が乗車。初便には2人が乗り、自動運転区間では時速12キロ以下、公道部分では手動運転で時速20キロ未満で走行した。最初の乗客となった同町竹森、無職井上敏雄さん(70)は「思ったよりもスムーズな運行で、体の不自由な人の移動手段としては有効に感じた」と評価した。一方で「段差でがたつき、やや強い振動を感じた」と課題も指摘した。

 実証実験は国土交通省や町などで組織する町自動運転サービス地域実験協議会が実施。山形河川国道事務所の田口秀美副所長は「高畠町の交通手段を補完できないかとの思いで実証実験を行っている。今のところ予約の状況が芳しくなく、まずは一度利用してみて意見を聞かせてほしい」と話した。視察に来ていた寒河江信町長は「停留所にいすの設置が必要などといった課題も見えてきた。実用化に向け、最大限のサポートをしていきたい」と話した。

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