故井上さん「落語は小三治さんですよ」 81歳で死去、古典落語の名手

2021/10/12 09:54

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 古典落語の滑稽話の名手として知られた落語家で人間国宝の柳家小三治(やなぎや・こさんじ、本名郡山剛蔵=こおりやま・たけぞう)さんが7日午後8時、心不全のため東京都内の自宅で死去した。81歳。東京都出身。故人の遺志で葬儀は密葬で行った。喪主は長男郡山尋嗣(こおりやま・ひろつぐ)氏。お別れの会の予定はないという。

縁生まれ、恒例の山形公演

 柳家さんの落語会を毎年のように開いてきた山形市の複合文化施設「東ソーアリーナ」(旧シベールアリーナ)。川西町出身の作家・劇作家、故井上ひさしさんゆかりの施設だ。井上さんは生前、「落語は小三治さんですよ」と遠藤征広事務局長にたびたび話していたという。

 遠藤さんは井上さんの思いを継いで公演を依頼。その話を聞いた小三治さんは「スキーがてら行きます」と快諾し、落語会は恒例化した。アリーナについては「私とお客さま双方の息づかいが伝わってくる」と評し、存続の危機に陥った時も「この小屋を残したい」と応援してくれた。

 アリーナの創設者・熊谷真一さんとも気が合い、公演後によく酒席を共にしていた小三治さん。今年2月、公演日直前に熊谷さんが亡くなった際には、旅立った熊谷さんの耳元に語り掛けていたといい、遠藤さんは「まさかこんなことになるとは。来年もまた来てくださると思っていたのに、話ができないことが寂しい」と語った。

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