自治体病院に病床要請 新型コロナ・県、第6波に備え態勢構築

2021/10/12 08:03
山形県庁(資料写真)

 新型コロナウイルスの流行第6波に備え、県が県内の自治体病院に対し、感染疑いを含めた患者の受け入れを要請していることが11日、分かった。重症化防止を最優先課題に挙げ、軽症者らが対象の抗体カクテル療法などの積極的な導入も促す。既に感染症専門医の指導を受けるなど、病床確保に向けた具体的な準備を進めている病院もある。

 県が要請したのは、コロナ治療を担う重点医療機関10カ所は含まず、リハビリ中心の回復期病院なども除く医療機関。対象病院がない庄内を除く村山、置賜、最上の各地域で市立・町立、公立病院を中心に10カ所程度に対し、病床確保に関する交渉を進めている。

 要請内容は▽発熱症状など感染疑いがある患者を、検査結果が出るまで自施設の病床に留め置く▽陽性の際、近隣の重点機関で受け入れが難しい場合は専用病床に転換する▽抗体カクテル療法をはじめ、重症化防止に効果的な治療法を積極的に導入する―など。

 県内の専用病床数は非公表の病院を含む重点機関10カ所で計237床(うち重症者用26床)。今回、要請を受けた病院では既に感染症の専門医らの派遣を受け、感染者と非感染者を区分けする「ゾーニング」導入の検討に入った施設もあるという。県は県医師会の協力を得ながら派遣を進めており、第6波に向けた医療態勢を整える方針。

 一方、冬季は骨折などで救急搬送が例年増える傾向にあり、県はコロナ以外の診療科への影響も考慮し、医療の逼迫(ひっぱく)状況を見極めながら病床確保では柔軟な対応を求めていく考えだ。

 県は「感染が落ち着いている今だからこそ市町村と連携し、第6波に備えた医療提供態勢の構築を進める」とし、「患者の負担を減らす上でも身近な地域で治療できる病院を増やし、重症化防止を図りたい」としている。

10日は1人感染、11日はゼロ

 県は11日、県内で新たな新型コロナウイルスの感染者は確認されなかったと発表した。新規感染者の公表ゼロは2日ぶり。一方、10日の新規感染者は県外の30代会社員男性1人で、累計感染者は3511人となっている。

 県によると、10日に感染が公表された男性は九州・沖縄地方から仕事で置賜地域を訪れていた。来県後のPCR検査で陽性と判明した。既に離県し、濃厚接触者はいない。

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