県がドローン使い、鳥獣生息状況調査 小国

2021/10/5 21:38
鳥獣被害対策の省力化を図ろうと、ドローンで集落を撮影した=小国町市野沢

 県事業のドローンを活用した鳥獣被害対策の生息状況調査が5日、小国町市野沢地区で行われた。集落環境点検や野生動物の行動把握などで省力化を図り、高齢化の進む地域の負担軽減や対策推進が期待される。

 従来の地域ぐるみの対策は、集落を歩き回って問題点を探すなど人的な負担が大きかった。ドローンを活用すると、上空から撮影した集落の現況を基に専門家の助言を受けながら課題を把握できる。また、赤外線カメラによる夜間撮影では人間が気付かない生息域を確認できる利点がある。

 調査地の市野沢地区は6世帯11人で農地約5ヘクタールを共同管理する。従来のサルの食害に加え、近年はイノシシによる掘り起こし被害などが急拡大している。

 この日は県や町の担当者と住民ら約10人が参加。ドローンを飛行させ、上空から集落を撮影。前夜に撮影した赤外線映像では山林に隠れるニホンジカの姿が映し出され、人家に近い沢沿いの斜面を寝床にする動物の存在も確認できた。

 今回の調査データを基に住民の意見や専門家の助言を反映させ、やぶの刈り払いやわなの設置など実情に沿った対策につなげる。本年度は西川町岩根沢地区でも同様の調査を行う。

 アドバイザーを務めるネイチャーステーション(埼玉県)の古谷益朗代表は「映像から動物が人間を恐れていないことが確認できた。地域の人たちの意識を高めるきっかけにもなる」と述べた。

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