アレルギー歴あると、副反応の出現頻度高く 山形大病院、ワクチン接種調査結果公表

2021/10/5 08:31
米製薬大手ファイザー製の新型コロナワクチン(ゲッティ=共同)

 山形大医学部付属病院(山形市)は4日、同病院の職員らを対象とした新型コロナウイルスワクチンの接種後の副反応に関し、最終的な調査結果を公表した。食物や薬剤などで何らかのアレルギー歴を有する人は、ない人と比べて副反応の出現頻度が高いことが分かった。同病院は接種の際の判断基準に生かしてほしいとしている。

 同病院は3月3日から8月27日にかけ、病院職員、医学部学生に対して米ファイザー社製のワクチンを接種した。接種後にアンケートを実施し、1回目1586人、2回目1306人から回答を得た。対象は年代が20代、職種は看護師が最多だった。アナフィラキシーショック(重いアレルギー症状)など重大な事案は確認されなかった。

 性別による副反応頻度では、2回目接種後の頭痛は女性58.4%、男性41.5%となり、悪寒は女性53.2%、男性37.6%など多くの副反応で女性が強く出た。年齢は若い年代ほどおおむね頻度が高い傾向を示した。

 食物や薬剤のアレルギー歴の有無による副反応頻度では、2回目接種後の頭痛は「あり」が63.8%、「なし」が51.9%で、関節痛は「あり」が46.3%、「なし」が34.5%だった。アレルギーを有する人の方が軒並み出現頻度が高かった。さらに、コロナ以外のワクチン接種後の副反応歴に関しては、2回目接種後で接種部の腫れは「あり」が29.7%だったのに対して「なし」は18.6%となるなど、いずれの副反応も強く出た。

 一方、副反応の持続期間のほか、日常生活に支障を来し、何らかの治療を要した副反応の発生頻度については、アレルギー歴の有無で全体的に大きな差は認められなかった。

 調査結果は欠畑誠治副院長、森兼啓太検査部長・感染制御部長、井上純人第一内科病院教授がまとめて発表した。井上氏は「こうしたデータが、アレルギーを有してワクチンを慎重に検討している人の判断材料になればと思う」と話した。

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