新型コロナ、ゴルフに追い風 県内練習場など活況、若者や女性増える

2021/10/2 09:23
コロナ下でも3密を避け運動できるとして、県内のゴルフ練習場やゴルフ場がにぎわっている=山形市・セルヴァンゴルフヒル

 スポーツやレジャーなどさまざまな活動に新型コロナウイルス感染症対策が求められる中、密になりにくい環境で汗を流せるゴルフへの熱が県内で高まりを見せている。若者や女性を中心に新規愛好者が増え、気軽に行ける練習場が人気を集めているようだ。ゴルフ場も、入場者数が好調に推移している所が多い。近年の日本人プロゴルファーの活躍も“追い風”に、業界関係者は「新たな層を獲得したい」と見据える。

 フィットネスクラブ「スポーツクラブエスポート」併設の練習場「セルヴァンゴルフヒル」(山形市)は、コロナ前に比べ3割ほど客数が増えた。打席は屋外で隣とも適度に離れており、感染の不安なく思い切りクラブを振れる。平日の日中は定年退職後のベテランが訪れ、夜間は仕事帰りに立ち寄るサラリーマンでにぎわう。道具レンタル、レッスンプロの指導があり、未経験者が始めやすいのも人気の秘密だ。

 フィットネスの客足減少分は補えていないが、今年8月に打席周りやフロントの人工芝、カーペットを全面張り替えし、打席の傾斜を修正した効果もある。友人や親から教わりながら練習する人も目立ち、特に若者や女性が増えた。運営するセルヴァンの東海林武社長は「自粛や禁止が多い中、緑の中で体を動かし、思い切りボールを打てばストレス解消になる」と話す。

 マスターズゴルフ(鶴岡市)の渋谷孝一支配人は「客足が増えた昨年の状態が続いている」と話す。土日は恋人同士で訪れる人もおり、渋谷支配人は「若者が増えた。久々に再開した人も多いようだ」とする。

 県ゴルフ連盟(寒河江浩二理事長)によると、加盟11クラブの年間入場者数は近年、約28万人で推移している。このうち山形ゴルフ倶楽部(山辺町)では現在、ゴルフ場でも使える県の旅行促進策の効果もあり、入場者はコロナ前の2019年と比較し2割ほど増えているという。中でも女性客が増加しており、担当者は「県内全体で今季は30万人を超えるのではないか」と期待する。

 ゴルフショップを展開するカスカワスポーツ(山形市)では今年に入り、年配者にとどまらず、20~30代とみられる若年層の来店が目立つという。グローブやボールをはじめ、ポーチ、バッグなどが売れ筋で、これら商品のラインアップを充実させている。

 「知り合い同士で楽しめる安心感、運動不足解消につながる利点が大きいのではないか」と本店係長の鈴木俊之さん。米ゴルフのマスターズ・トーナメントで日本男子として初めてメジャー制覇を果たした松山英樹選手の関連商品はいまだに人気だといい、「新たな客層のニーズに応えていきたい」と話す。

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