「行かずに済む市役所」に 南陽市・DX推進本部発足、初会合

2021/10/2 08:37
「行かなくて済む市役所」を目指しデジタル化を積極的に推進していくことを申し合わせた南陽市DX推進本部会議=南陽市役所

 住民票と印鑑証明書のオンライン発行手続きを東北の自治体で初めて導入するなど、DX(デジタルトランスフォーメーション)分野で先進的な取り組みをしている南陽市は1日、一層の推進を目指して推進本部を立ち上げ、市役所で初会合を開いた。5年計画でオンライン申請の拡充や普及を図りながら「行かなくて済む市役所」を目指す。

 市では昨年度から、デジタル関係に明るい職員を中心に業務のIT化を積極的に推進している。オンライン申請のほか、オンラインによる職員採用試験や移住相談会の開催、市民課窓口でのキャッシュレス決済導入、無料通信アプリ「LINE(ライン)」の公式アカウント開設などを進めてきた。中でも災害時に住民が避難所の混雑状況を把握できる市のWEBアプリは、全国青年市長会主催の政策コンテストで最高賞に輝いている。

 推進本部は、9月1日に国の「デジタル庁」が発足したことなどを踏まえて設置。白岩孝夫市長を本部長に副市長や課長級の約30人で構成しており、「人に優しいデジタル化」を基本方針に、機器の操作が苦手な高齢者を含めて「誰一人取り残さない地域社会」の実現を進める。推進項目は▽行政手続きのオンライン化▽業務の効率化によって市民に寄り添う時間を作る▽地域の暮らしを支えるデジタル化―など6項目を掲げた。

 本部会議では、白岩市長が「前例にとらわれず、社会の変化を適切に捉えながら市民の利便性を確保し、住民サービスの向上につなげたい」とあいさつした。まずは今年3月から実施しているオンライン手続きに関し、住民票と印鑑証明書以外の手続きにも拡充できないか検討を進める。また市民向けの啓発も積極的に行っていく。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]