置賜地方に伝わる在来種「馬のかみしめ」の枝豆が収穫期を迎えた。栽培に取り組む長井市の生産者は「長雨が影響した昨年に比べてさやが大きく、実の数も多い」と出来栄えに胸を張る。
大豆になると表面に馬の歯形のような模様が出ることが名前の由来とされる。枝豆は濃厚な味わいと豊かな香りが特長だ。同市では遠藤孝志さん(42)=時庭=ら生産農家5戸が計約250アールで栽培し、このうち約10アール分を枝豆として収穫している。
遠藤さんは日当たりの良い畑の端から順に、鎌で手際よく刈り取っていく。「生育はすごくいい。味もよく乗っていると思う」と笑顔を見せる。同市の生産グループの収穫と出荷は10月上旬まで続く。今年の販売先は同市の道の駅や直売所のほか、新たに市内外のスーパーなどが加わり、総収量は約500キロを見込んでいる。
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