義姫の人物像に迫る機会に 山形で尊像のみ入れ式

2021/9/27 18:51
義姫の尊像となる木曽ヒノキにのみを入れる関係者=山形市・最上義光歴史館

 初代山形藩主・最上義光の妹で、伊達政宗の実母である義姫(よしひめ)(1548~1623年)の400年忌(没後399年)を2022年に迎えることに合わせ、菩提(ぼだい)寺の少林山保春院(仙台市若林区)が木製の尊像を制作するプロジェクトを展開している。山形市での尊像の「のみ入れ式」が27日、同市の最上義光歴史館で行われ、関係者は「義姫の人物像に迫る機会にしたい」と期待を込める。

 義姫は米沢城主伊達輝宗と結婚し、政宗らを出産。米沢城の東館に住んだことから「お東の方」とも呼ばれ、出家後は保春院と称した。死後、政宗が供養のために建立した保春院には位牌(いはい)が安置されている。

 義姫にはさまざまはエピソードがある。政宗を毒殺しようとしたとされ、悪女のイメージを持つ人も多い。しかし、政宗と互いを思いやる手紙のやりとりがあったことなどが分かり、近年は、伊達家と最上家を守るために必死だったことや、家族を思いやる人物像が考察されている。

 プロジェクトでは、没後400年の2023年7月に開眼法要を計画している。尊像は木曽ヒノキを用い高さ約50センチ。三浦真人住職(42)は「保春院様の人物像をひもとき、見つめ直す機会にしたい」と話す。仙台市では先月と今月にのみ入れ式を行った。

 この日は山形霞城郷土史研究会、同館サポータークラブ「義光(ぎこう)会」、同館の関係者ら約50人が出席し、一人一人が順番にのみを入れた。同研究会の伊藤藤夫会長(83)は「義姫の今までのイメージを払拭(ふっしょく)し、いい母親だったと多くの人に知ってもらいたい」と話した。

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