酒田南、3年ぶり優勝 秋季高校野球県大会

2021/9/26 15:58
〈鶴岡東―酒田南〉4回裏酒南1死満塁、8番神原健人が左前に先制の適時打を放つ=鶴岡市小真木原野球場

 第74回秋季東北地区高校野球県大会は最終日の26日、鶴岡市小真木原野球場で決勝と3位決定戦を行い、決勝で酒田南が鶴岡東を5-2で振り切り、3年ぶり12度目の栄冠を手にした。3位決定戦は山形中央が日大山形に8-5で逆転勝ちした。

 酒南は四回に8番神原健人の左前適時打などで3点を先制。六回にも1番桐花幸甫の左前適時打などで2点を追加し、鶴東の反撃をミス絡みの2点に抑えた。山中央は5点を追う六回に打者一巡の猛攻で一挙7点を奪い、試合をひっくり返した。

 東北大会は10月20日に宮城県で開幕する。酒南が3年ぶり16度目、鶴東は3年連続13度目、山中央は6年ぶり10度目の出場となる。

【ヒーロー】気迫の救援、エース隙なく

 最後の打者を三振に仕留めると、両腕を突き上げてほえた。酒田南のエース田村朋輝は六回から救援し、気迫のこもった投球で主導権を譲らなかった。ミス絡みで2点を失いながらも、力で鶴岡東の反撃をねじ伏せた2年生は「優勝に貢献できて良かった」と胸をなでおろしながら、勝利の余韻に浸った。

〈鶴岡東―酒田南〉2番手で登板し、相手の反撃を振り切った酒南のエース田村朋輝=鶴岡市小真木原野球場

 前日の準決勝でも投げた本人にとっては予期せぬ登板。「緊張した」と話すが、疲れのみえる先発の1年生、中圭佑からマウンドを引き継ぐと「自然に気持ちが高ぶった」という。力強く腕を振り、小気味よく投げ込む直球は140キロ台。失策と暴投で失点もしたが、落ち着いたマウンドさばきで大崩れすることはなかった。相手に付け入る隙を与えない投球内容に、北川泰俊監督は「エースらしい投球だった」とうなずいた。

 直球の最速は147キロ。以前は速さばかりを追求しがちだったが「夏の初戦敗退」で目が覚めた。制球力の重要性を痛感してフォームの修正や体重増強に励み、今大会は15回1/3を投げて被安打8、奪三振19、自責点ゼロと抜群の安定感を誇った。「有利なカウントに持ち込めるようになった」と自身も手応え十分だ。

 「ここぞの場面で田村に託すつもりだった」という指揮官はじめ、ナインの信頼は厚い。県大会初登板ながら、流れを呼び込む快投をみせた中も「田村さんが後ろに控えているので、最初から思い切っていけた」と振り返る。

 3年ぶりの東北大会。目標はもちろん、来春の選抜大会出場のチャンスをつかむことだ。「一丸となって勝ち上がりたい」。背番号1はチームの中心として、マウンドでの躍動を誓った。

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