山形支えた紅花、藍染め 県立博物館で企画展

2021/9/26 09:39
藍染めなどの品々が紹介されている企画展=山形市・県立博物館

 本県の伝統的な染色文化を代表する紅花染めと藍染めにまつわる作品を集めた企画展「紅と藍―くらしを彩る―」が25日、山形市の県立博物館で始まった。染め物のほか、生産地の風景を描いた屏風(びょうぶ)、作業に使用した道具といった多彩で貴重な品々を披露している。

 かつて産業面などで山形を支えた紅花染めや藍染めを歴史的・民俗的な視点で掘り下げる。12月12日までの期間を3期に分け、展示替えをしながら計約310点を紹介する。

 10月17日までの期間で展示しているのは、藍に紅花を掛け合わせて染めた「二藍(ふたあい)」の訪問着、藍染めの着物、紅餅作りで使用されたおけ、臼、きね、紅染めや藍染めを題材とした浮世絵版画など。山寺芭蕉記念館と山形美術館が所蔵し、紅花の栽培から出荷までの様子などが描かれた「紅花屏風」も並び、2点同時の展示は15年ぶりという。

 会場入り口には、村山産業高の生徒が栽培した紅花と藍を使い、天童高の生徒が作り上げた造形作品を設置している。訪れた人たちは多岐にわたる品々をじっくりと鑑賞していた。

 初日は開展式も行われ、県立博物館の生島信行館長が「多角的に取り上げ、今日的な視点からもアプローチを加えることで、紅花と藍の魅力を再発見し、関心を高めてもらえれば」とあいさつ。紅花染めの衣装を使用する、河北町の谷地八幡宮に伝わる国指定重要無形民俗文化財「林家舞楽」の演舞も披露された。

 期間中、講演会や講座、展示解説会などの関連行事が催される。事前申し込みが必要なものもある。問い合わせは023(645)1111。

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