衆院選2021、県内の構図固まる 1、2区「現職に新人挑む」、3区「三つどもえ」

2021/9/24 08:10

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 衆院議員の任期満了(10月21日)まで1カ月を切る中、県3区で無所属新人が23日、立候補を正式表明し、県内3選挙区の構図がほぼ固まった。県1、2区は与党現職に野党新人が挑む形で、県3区は現新の三つどもえの構図。臨時国会は自民党総裁選後の来月4日召集の見通しで、次期衆院選の投開票は任期満了を越えた11月中となることが確実視されている。コロナ禍による制限下、自民現職は総裁選と地元活動との両立を、新人は議席奪還の態勢づくりを、それぞれ進めている。(文中敬称略)

 現時点で県内3選挙区の立候補予定者は、県1区が自民現職と立憲民主党新人の計2人、県2区が自民現職と国民民主党新人の計2人、県3区が自民現職と共産党新人、無所属新人の計3人。野党の候補予定者が競合していた県1区は共産が取り下げ、立民新人に一本化した。県3区は立民や国民が擁立を模索するとしているものの、具体化していない。

【1区】

 9選を狙う自民現職の遠藤利明は、党総裁選で前政調会長の岸田文雄陣営の選対本部長に就き、期間中の地元入りが難しい状況だ。東京五輪・パラ組織委副会長を務め、夏場の地元活動も制限されたが、1区の県議や市町議らが支援を受ける企業や団体を回り地盤固めを進めている。8月の後援会事務所開きでは国政の中軸を担う覚悟を示し「(政府のコロナ対応に対する)国民の声は強く、厳しい選挙になる。気を引き締めて臨む」と話した。

 立民県連幹事長を務め県議で新人の原田和広(まさひろ)は7月の出馬表明後、連日のように1区の3市2町で街頭活動を展開する。新型コロナの感染抑止策を徹底した上で経済活動を再開させるべきだとし、科学的根拠に基づいた抜本的な対策が必要だと訴える。支援労組へのあいさつ回りも精力的にこなし、支持拡大に余念がない。コロナ感染予防の観点から、会合は自粛し、フェイスブックやツイッターを活用した情報発信で浸透を図っている。

 ▽県1区(2人)

遠藤 利明(71) 衆院議員 自現(8)

原田 和広(48) 県  議 立新

【2区】

 自民現職の鈴木憲和は8月に予定した4地域での会合を新型コロナの影響で中止した。大規模集会が困難な中、後援組織や県議、市町議と連動し、あいさつ回りや地域課題に関する意見交換を重ねてきた。今月に入り、党総裁選に向けた活動が活発化。党改革を掲げる中堅・若手の「党風一新の会」に立ち上げの時から加わり、総裁選に立候補した河野太郎行革担当相の選対本部長代理に就いた。事務所開きは米沢市で10月下旬に予定している。

 国民新人の加藤健一は、知名度アップを目的に2区内を駆け巡り、街頭活動を中心に活動している。8月中旬までは置賜を重点的に回り、お盆以降は北村山や西村山を優先する活動にシフト。週末には参院議員の舟山康江、芳賀道也も加わり、街頭演説や屋外でのミニ座談会を繰り広げる。後援会事務所は地元の南陽市をはじめ、長井・西置賜、寒河江・西村山、北村山など計6カ所に開設。10月上旬には米沢市への設置を見込んでいる。

 ▽県2区(2人)

鈴木 憲和(39) 衆院議員 自現(3)

加藤 健一(40) 会社役員 国新

【3区】

 自民現職の加藤鮎子は支援者へのあいさつ回りに加え、オンラインなどを組み合わせた活動を展開。各種業界の声を丹念に拾いながら、3選を見据えた足場固めに汗を流す。今月19日に地元の鶴岡市に後援会事務所を開設し、社会基盤整備などの政治活動を振り返りながら結束を呼び掛けた。今月下旬には酒田・飽海、新庄・最上の両地域に事務所を立ち上げる予定。10月実施の鶴岡市長選・市議選での支援活動にも取り組み、力を入れている。

 県議の辞職願を提出した無所属新人の阿部ひとみは、酒田市内で23日に記者会見を開き、出馬を表明した。地域と県、国との連携強化などを強調し「未来を創る地域ビジョン」として10項目の施策も示した。県議会では24日に辞職が許可される見通し。選対本部や後援会組織の体制構築に向け、支援を受ける市議らと急ピッチで準備を進めている。酒田市内のほか、鶴岡市、最上地域にも後援会事務所を開設する予定。近く事務所開きを行う。

 共産新人の梅木威は鶴岡市中心部でのつじ立ちなど街頭演説を重ね、今月5日には党のオンライン演説会にも臨んだ。同市議選と連動した動きも見せている。

 ▽県3区(3人)

加藤 鮎子(42) 衆院議員 自現(2)

梅木  威(62) 政党役員 共新

阿部ひとみ(60) 県  議 無新

阿部氏が出馬正式表明

 次期衆院選(任期満了・10月21日)に向け、県議の阿部ひとみ氏(60)=酒田市=が23日、同市総合文化センターで記者会見を開き、県3区への無所属での出馬を表明した。

 阿部氏は「県3区がこのままで良いのかという経済界などの声を受け、地元に住み、活動をしてきた自分がやるべきだと決意した。地域と県、国とのスムーズな連携を目指す」と説明。「誰にも負けない郷土愛」と、吉村美栄子知事との連携を強調し、農家の戸別補償を含む10項目の施策を発表した。

 阿部氏は運送会社勤務を経て、2009年に酒田市議選で初当選。3期目途中で辞職し、県議選酒田市・飽海郡区に挑み現在1期目。無所属で活動し、既に県議の辞職願を提出している。

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