港町玄関口、にぎわいもっと 旧酒田商高跡地、商業施設や駐車場整備へ

2021/9/23 11:25
酒田市が民間の力を導入し、商業施設や駐車場整備を目指す旧酒田商業高跡地。現在は校舎の取り壊しが進んでいる=酒田市

 酒田市は市有地の旧酒田商業高校跡地を活用して市中心部の活性化につなげようと、商業施設や駐車場の整備を目指す。近隣には今年3月に国指定史跡となった山居倉庫や、地域の交流拠点整備計画が進む旧消防本署跡地がある。これらと連動し、市民生活の利便性向上と観光誘客の両面を担う施設を官民連携で整備したい考えだ。

 同市上本町の旧酒田商高跡地は2012年春、酒田光陵高への統合による閉校に伴い、市が土地と建物を県から取得した。庄内空港方面から市街地への“玄関口”に位置し、面積は約2万900平方メートル。面する県道は22年度末までに4車線化される予定で、観光周遊などでのアクセス向上が見込まれる。市は中心市街地活性化に向け重要なエリアと位置付け、市民アンケートや民間事業者への聞き取りを通じ、利活用の方策を探ってきた。

 山居倉庫について市は本年度、史跡としての価値を明確にし、適切な保存活用を図るための計画策定に着手する。22年度末に米倉庫の役目を終えた後、土地と建物を市有化して本格的な整備を進める。一方で千石町1丁目の消防本署跡地には、民間の力を入れて居住と交流拠点の機能を併せ持つ施設を整備する。

 整備する施設には市街地のにぎわい創出に加え、市民の日常生活の拠点としての役割を期待する。民間事業者が市から土地を借り上げて建設・運営する方式で▽商業施設▽産直施設▽駐車場―などを想定。手狭となっている倉庫敷地内の駐車場が、事実上移設される見込みだ。倉庫の一部を活用する市観光物産館「酒田夢の倶楽(くら)」や、敷地内の「みどりの里山居館」の土産品販売や産直機能の移転を含め、倉庫の保存活用計画と連動した相乗効果も期待される。

 本年度は校舎の解体や整地作業を実施。10月中にも事業者公募を開始し、24年度内の供用を目指す。市都市デザイン課は「子育て世代をはじめ、幅広い年代による交流・にぎわいを生み出す施設となるよう、事業者と連携して取り組みたい」としている。

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