ケヤキ並木、未来へつなごう 山形大米沢キャンパス、景観保全へ寄付募る

2021/9/22 09:43
工学部のシンボル的存在となっているケヤキ並木=米沢市・山形大米沢キャンパス

 山形大は米沢キャンパス(米沢市)内にあり、学生、市民に親しまれているケヤキ並木の景観保全に乗り出した。同大の新設基金「やまだい未来へつなぐプロジェクト」を活用し、広く寄付を募る。並木をめぐっては、昨年度、一部を伐採する計画が持ち上がり、教職員や卒業生の反対の声を受けて、保存を決めた経緯がある。

 ケヤキ並木は創立80周年に合わせて1990年に植樹した。国の重要文化財・旧米沢高等工業学校本館の南側に東西100メートルにわたって続く。工学部のシンボルともいえる存在で、散歩を楽しむ市民も多い。昨年、排水設備改修に伴い、26本のうち11本を伐採する計画だったが、卒業生や教職員有志の反対を受け、着工直前に伐採を休止。その後、大学側が配管位置を変えるなど計画を見直して伐採は免れた。

 「ケヤキ並木等景観保存プロジェクト」として、剪定(せんてい)や、ケヤキの根元への芝桜植栽などに取り組むほか、植樹から30年が経過した並木の景観を保つため、樹木診断で木の状況を確認、必要な処置を行う。既に昨年度、根を保護するため根元周辺を歩道と分けてブロックで囲ったり、緊急車両以外の進入を禁止したりするなどの対策に乗り出している。プロジェクトによって、広く協力を得ながら、より市民に親しまれる場所にしたい考えだ。今後、並木の名称募集や、「ケヤキ並木持続方針」の作成にも取り組む。

 中島健介米沢キャンパス長は「ケヤキ並木は旧米沢高等工業学校本館と最先端の教育研究施設の間に位置する“米沢の100年をつなぐ道”。新たな息吹を吹き込みたい」とする。

 並行して、学生食堂付近にテーブルやベンチを整備し、キャンパス全体を市民、学生、教職員の交流の場としていく。必要な予算は全体で約700万円と見積もっており、寄付目標金額は400万円。新設基金の第1弾で寄付の受付期間は2024年3月末まで。「やまだい未来へつなぐプロジェクト」で検索する。

 問い合わせは同大エンロールメント・マネジメント部山形大学基金担当023(628)4497。

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