五輪銅「酒田に感謝」 ボクシング田中亮明選手

2021/9/20 14:08
酒田を「第二の古里」と語り、感謝の思いや今後について語った田中亮明選手=酒田市

 東京五輪ボクシング男子フライ級で銅メダルに輝いた田中亮明選手(27)=岐阜・中京高教=が19日、合宿などを通して支援者がいる酒田市を訪れ、メダル獲得を報告した。山形新聞の取材に応じ、田中選手は「第二の古里・酒田の人たちに感謝を伝えたかった」などと語った。

 ―銅メダル獲得から1カ月以上が経過し、現在の心境は。

 「結果的に銅メダルを取ることができたが、自分としてはメダル獲得はそこまで重要ではなかった。戦う姿を見せて、世話になった人たちに感謝の気持ちを伝えたかった。銅メダルを見せると、応援してくれた人たちが喜んでくれる。それが一番うれしい」

 ―今回、酒田を訪れた目的は。

 「自分にとっては地元の多治見市以外に、ここまで支援してくれる人たちがいる場所はなく、そういう意味で酒田は『第二の古里』だと思っている。酒田の人たちにメダルを見せて、喜んでもらい、感謝を伝えるため訪れた。本当はもっと早く来たかった」

 ―昨年9月の酒田合宿の効果は。

 「プロで活躍する弟・恒成やトレーナーの父は何度も訪れており、ボクシングや自分たち兄弟への熱い思いがある人たちがいることは聞いていた。新型コロナウイルスの感染拡大で地元以外での練習が難しい中、羽黒山に行ったり、砂浜やゴルフ場で走り込みをしたりして、リフレッシュできたことは大きい。何より熱い思いのある人たちと出会うことができた」

 ―代表で一緒だった本県出身の岡沢セオン選手(INSPA・日大山形高出)への思いや期待は。また田中選手の今後は。

 「セオンは代表の中で一番仲が良く、いつも連絡を取り合う。彼こそメダル候補だったし、金メダルを取ってもおかしくない選手。パリ大会では必ず金を取ると思う。東京での苦い経験はパリで金メダルに輝く際の良いストーリーの一部になるのでは。自分の今後はこれからゆっくり考える。アマチュアボクシングや母校のためになる活動も広げていきたい。セオンと山形でイベントに参加したり、練習ができたりしたらいいなと考えている」

プロフィル

 田中亮明(たなか・りょうめい) 岐阜県多治見市出身。中京高から駒沢大に進み現在、母校・中京高教員。公民を担当しながらボクシング部の監督を務め、部員の指導と自らのトレーニングを行う。身長、リーチとも170センチのサウスポー。弟はプロボクサーの田中恒成。

記事・写真などの無断転載を禁じます
[PR]
おすすめニュース

県内ニュース最新一覧

[PR]